久しぶりのカヤックキャンプ。秋の空気を感じながらもけっこうハードな旅となった。
1日目
いつもの和田長浜から昼過ぎに出艇。あいかわらず一泊にしては大荷物だ。
海況はうねりもほとんどなく穏やか。もう少し晴れると思ったが。。
これまたいつもの諸磯で休憩。
カヤック航行禁止になったらしい三崎港を左手に見ながらさらに南下。
初となる城ケ島南側へ。私にとっては月の裏側のような未知の世界だ。
これが有名な馬の背洞門か。
高さ数十メートルの断崖が迫る。
夕日が見えるとよかったが、これが限界。
キャンプ地は特に決めていなかったが、以前来たことのある毘沙門へ。
距離にして12km。さて寝床作りだ。
完成。もう15年以上前のテントだが、いまだ現役。
たき火をしようと薪集めをし、火をつけようとライターを探す。が、なんとライターがないではないか!
同時に様々なことが頭をよぎった。たき火はともかく今日の夕飯は?明日の朝食は?
手持ちの食料でお湯を使わなくていいのは、昼食の余ったおにぎり1個とベルギーワッフル1個、スニッカーズ1個、ブラックチョコ、尾西のごはん(アルファ米でお湯でも水でも可)だ。
まあ一晩火が無いからといってどうということはないが、私の頭の中にはカヤックキャンプ+たき火=至福のひと時という図式が出来上がってしまっているので、なんとか火を起こしたい。
そこから途方もない火起こしとの戦いが始まった。
スマホの電池を気にしながら火の起こし方を検索すると、弓きりという縄文人がやっていたというやり方が見つかった。道具を作る必要があるが、海岸に打ち上げられた流木とキャンプ用ナイフ、細引きがあればなんとかなりそうだ。
それで作ったのがこれ。
上から四角い板で抑えつつ弓を切るように立てた芯棒を動かすのだが、これが思うように回らない。芯棒がサルスベリのようにつるつるして細引きが滑ってしまい、また上から抑える力加減もコツがいる。芯棒の周りをを削ってなんとかスムーズに回るようになったが、いっこうに火が起こる気配がない。熱もある程度までは発生し、香ばしい香りまではしてくるが、火らしきものはまったく起こらず。ラジオからは青年実業家による会社の起業について流れていたが、私はここで火を起こしている。なんてシュールなキャンプだ。
結局、弓きりでは火を起こすことはできず完敗。疲労だけが残った。あきらめきれず他に何か方法はないか検索してみると、単純に木と木をこすり合わせる方法が動画であった。火種にはココヤシの皮を使うらしいが、この海岸にそれらしいものはない。しかし、やるだけやってみようとひたすら木と木をこすり合わせてみる。最初はゆっくり温度を高め、一気に摩擦を強めると火がつくはず、、であったが、これも香ばしい香りで終わった。握力はすでに限界にきていた。
火起こしに使った時間、計約4時間。腕と腰が痛い。気付くと雨がポツポツと落ちてタープの下には脚の細いクモやフナ虫、ゴキブリ、ムカデなど普段なら逃げ出しそうな蟲天国であったが、火起こしに集中していたためあまり気にならずに済んだ。結局、夕飯は水で戻せる尾西のたきこみご飯だった。ありがとう尾西のみなさん。。
2日目に続く。。
1日目
いつもの和田長浜から昼過ぎに出艇。あいかわらず一泊にしては大荷物だ。
海況はうねりもほとんどなく穏やか。もう少し晴れると思ったが。。
これまたいつもの諸磯で休憩。
カヤック航行禁止になったらしい三崎港を左手に見ながらさらに南下。
初となる城ケ島南側へ。私にとっては月の裏側のような未知の世界だ。
これが有名な馬の背洞門か。
高さ数十メートルの断崖が迫る。
夕日が見えるとよかったが、これが限界。
キャンプ地は特に決めていなかったが、以前来たことのある毘沙門へ。
距離にして12km。さて寝床作りだ。
完成。もう15年以上前のテントだが、いまだ現役。
たき火をしようと薪集めをし、火をつけようとライターを探す。が、なんとライターがないではないか!
同時に様々なことが頭をよぎった。たき火はともかく今日の夕飯は?明日の朝食は?
手持ちの食料でお湯を使わなくていいのは、昼食の余ったおにぎり1個とベルギーワッフル1個、スニッカーズ1個、ブラックチョコ、尾西のごはん(アルファ米でお湯でも水でも可)だ。
まあ一晩火が無いからといってどうということはないが、私の頭の中にはカヤックキャンプ+たき火=至福のひと時という図式が出来上がってしまっているので、なんとか火を起こしたい。
そこから途方もない火起こしとの戦いが始まった。
スマホの電池を気にしながら火の起こし方を検索すると、弓きりという縄文人がやっていたというやり方が見つかった。道具を作る必要があるが、海岸に打ち上げられた流木とキャンプ用ナイフ、細引きがあればなんとかなりそうだ。
それで作ったのがこれ。
上から四角い板で抑えつつ弓を切るように立てた芯棒を動かすのだが、これが思うように回らない。芯棒がサルスベリのようにつるつるして細引きが滑ってしまい、また上から抑える力加減もコツがいる。芯棒の周りをを削ってなんとかスムーズに回るようになったが、いっこうに火が起こる気配がない。熱もある程度までは発生し、香ばしい香りまではしてくるが、火らしきものはまったく起こらず。ラジオからは青年実業家による会社の起業について流れていたが、私はここで火を起こしている。なんてシュールなキャンプだ。
結局、弓きりでは火を起こすことはできず完敗。疲労だけが残った。あきらめきれず他に何か方法はないか検索してみると、単純に木と木をこすり合わせる方法が動画であった。火種にはココヤシの皮を使うらしいが、この海岸にそれらしいものはない。しかし、やるだけやってみようとひたすら木と木をこすり合わせてみる。最初はゆっくり温度を高め、一気に摩擦を強めると火がつくはず、、であったが、これも香ばしい香りで終わった。握力はすでに限界にきていた。
火起こしに使った時間、計約4時間。腕と腰が痛い。気付くと雨がポツポツと落ちてタープの下には脚の細いクモやフナ虫、ゴキブリ、ムカデなど普段なら逃げ出しそうな蟲天国であったが、火起こしに集中していたためあまり気にならずに済んだ。結局、夕飯は水で戻せる尾西のたきこみご飯だった。ありがとう尾西のみなさん。。
2日目に続く。。