死ぬより怖いのは生き返ること
このキャッチだけに惹かれてレンタルしてみた。
ラザロ徴候をモチーフにしたホラーである。
ラザロとは新約聖書に登場するユダヤ人で、
イエスによって蘇ったとされている。
転じてラザロ徴候とは、脳死判定をされた人が
自発的に手や足を動かすことを指し、
脊髄反射とも言われているが、
通常の脊髄反射に比べて長いことが特徴。
この映画は、そんなラザロ徴候をモチーフに
していて、死んだ研究者の妻を生き返らせる
ことが物語の中心とされている。
ただ、実際は蘇らせたあとの妻が、
超能力に目覚めて、また人格も変わり、
夫を含めた研究者仲間を殺していくことが中心。
生き返らせるまでの夫の心情を描き切ってる
ところや、道徳観念との葛藤は良かった。
ただ、最後の最後は「生き返らせた妻が怖い!」
が強くなりすぎて、もったいない完成度に
なってしまっている。
オチは悪くないし、展開も悪くないから、
暇つぶしにはちょうど良いと思った。