さて、私の愛車ZX-12Rは、Kawasakiが初期型Suzuki Hayabusa 1300に対抗して仕上げられたスーパーツアラーです。ZX-12R(B6F -2006-マレーシア)は、市販状態で178ps/9,500rpm - 13.7kg-m/7500rpm(ラムエア時190ps-14.1kg-m)で、しゃかりきに高回転(10,000rpm~13,000rpm)を維持しなければならない、昨今のLiterバイクとは違い、最大トルクを7500rpmでパワーピークも9,500rpmで発生し、ハイパワーと大トルクを容易に発生することのできるタイプです。
しかしながら、ノーマル状態でも、300kmまで刻みのあるメーター(NIKKO RACING G-Pack OVER3でリミッターカット)を振り切ります。メーター読みで、6速、10,500rpm、300kmを1メモリ越え(315km)ぐらいまで行ってました。実測でも300km近く出ていると思います。
それを更に、i-CONⅡ(インジェクションコントローラー)と、BEET New NASSERT-R(ブルーチタン)の組み合わせで、後輪軌道出力の測定で最高出力166.9ps最大トルク13.1㎏(ノーマル、最高出力153.6ps最大トルク12.1㎏)でした。ラムエア加圧の状態でのエンジン単体出力は、架空の概算で最高出力201.7ps最大トルク14.9㎏ぐらいまでは出ていたと思います。メーター読みで、6速、10,900rpm、300kmを2メモリ越え(327km)ぐらいまで行ってました。実測では完全に300kmを軽くオーバーしていたと思います。
10月2日の転倒事故の寸前に、カスタム始めた後の低速中速域が、ノーマル状態に比べて、街乗りがボロボロになってしまっていて、非常に乗りづらいので、何気なしに、マフラーをノーマルに戻して気持ちよく乗っていたところ、事故を起こしてしまいました。
家族の反対とも戦わねばなりませんが、現在修理も終了しており、乗れたとしても、次に乗れるのは早くても春ですから、その間にレストアすることにしました。
まずは、リミッターカットを外しました。計算上10,900rpmで327km出ていたものが、10,000rpmでリミッターが掛かりますので、300kmが限界速度になります。
さらに、リアスプロケットを46丁から47丁に入れ替えました。やはり計算上で、46丁で10,000rpmで300km出ていたものが、47丁で294kmが最高速になります。
これにより、300kmの大台乗ることは物理的に不可能となりました。どんなにテンションが上がっても、高速道路でスーパーツアラーと、最高速度を競いあうなどと言った自殺志向(早死に症候群)に陥ることは、考えも及ばなくなりました。また、ワインディングでトルク維持のため、自然にエンジン回転数とスピードがピーキーになっていいたものが、丁数をあげたことで、中低速走行の維持回転数域が下がり、運転に余裕ができ楽になり、結果としてスピードが下がり、若干なりとも安全運転になります。燃費が更に悪くなってしまいますが仕方ありません。