昨日、今日と、クラウンワゴンの中古燃料ポンプのお色直し作業をした内容をまとめてブログに書きます。
2017年9月29日(昨日)
昨日のクラウンワゴン弄りは2時間でした。(昨日記事のリヤハブベアリング写真撮影している時間を含みます)
ちょっと前にヤフオクで入手した中古の燃料ポンプASSYをまずは分解です。
前オーナー様の出品文面では、89000Km走行車両の予防交換でポンプを交換したものということです。
私の車の走行距離の半分以下じゃないか。それならまだまだ使えるだろう。と間違った判断をしていると突っ込んでくれていいですよ。
さてさて、もちろんですがサビがありますよ。
ポンプ本体を固定の腹巻ブラケット締め上げボルトなんて....
楽しい色しているでしょ。
でもね、私のもう一台のスバル君と比較したらこんな錆びボルトなんてかわいいものです。だって、ボルト形状しているじゃん。ネジ溝もはっきりくっきりです。
スバルの腐ったボルトを外す要領でホイホイとお手軽にサビサビボルトを綺麗に解きました。
(サビで回らないときはサンダーで真ん中から切っちゃうというのが最悪の荒筋ですが、そこまでする必要もなしでした)
そうそう、ポンプ本体の筒部分はアルミでてきているみたいです。白い粉汚れのようなものはアルミの白錆び腐食でガサガサに膨らんでいます。
さてさて....
燃料ポンプの吹き出し側に取り付けられているホースを外すのですが、これがものすごく硬いのです。
最初は左手にポンプ、右手にスパナで回そうとしたのですがまったく回る気配無しです。
これは右腕の力だけではダメと判断して万力にポンプを挟んで両手でスパナを握ってゆっくりと緩めることができました。
パーツの組み込み順番で後で自分がわからなくなるかと思うので、チマチマと写真アップしておきます。
まずは先端の流量サイレンサを取り外します。
すると、内側にギザのあるホースガスケットが見えました。
ホースガスケットと燃料ホースアダプタを抜きます。
うーん。よーく見たら....
アルミのクラッシュ―ワッシャーが1枚入ってます。
ということで、組み込まれていた順に並べて記念写真です。
えーと、ギザのあるホースガスケットは再利用すべきでない部品に思えるなー。こんなの入手できるのかなー。要調査だなー。
アルミのクラッシュワッシャーは、まあーどうにでもなるでしょ。
流量サイレンサは再利用可能。燃料ホースアダプターとそれに繋がっているホースは再利用とします。
さてさて....
次は、燃料ポンプ流入側です。
単にパイブで飛び出ているだけですが....
下向きにすると、チロチロと切れの悪いションベン状態でガソリンが中から出てくるのです。
何故にすぐにガソリンが抜けないのだろう。とよーく見てみるとなにかが差し込まれていることに気付きました。
これって何よ?
と、スクレッパーの刃先をあてて、そーっと抉って抜き取ってみたら.....
ウフプってガソリンが出てきて驚いた。(ガソリンが出てきた写真はありません。アグラかいてポンプを愚息の前に抱えて作業していたのでこぼれたガソリンがどうなったかは想像してください)
おいおい。ストレーナ―が出てきたよ。
このストレーナ―が刺さっていたことで、内部のガソリンが外へ出にくくなっていたということ。
なので、ストレーナ―が....
あちゃー、内部になにか詰まっているのです。
いやいや。ゴミを濾しとる目的で仕込まれている部品だから期待された成果といえばそれまでですが...
パーツクリーナーでよーく洗浄しながらゴミを取り出してみました。
サビ屑と、繊維状のゴミが固まっています。
これが詰まることでポンプの中から重力だけではガソリンがスムーズに抜けないということです。
たったこれだけのゴミ(いやいやストレーナ―の容積を考えたら十分多いのかな)で、自然流通に難ありということは、ポンプで吸い上げるときにもそれなりの負荷をかけているはずですよ。
で、このストレーナ―ですが....
とりあえず再利用の方向で考えてますが、新品でトヨタから部品供給あるのだろうか?また調べるネタが増えちゃった。
これで燃料ポンプの口とお尻の穴がむき出しになったので、エンジンコンディショナーを中に吹き込んでお掃除です。
燃料ポンプ自体は最近まで稼働しているはずなので、ガソリンが通っていたら中は綺麗だろうと思っていたのですが、エンジンコンディショナーの白色がチョコレート色の涎になって垂れてくるではないか?
こりゃー内部が汚れているってことだ。と判断しまして、エンジンコンディショナー+強力パーツクリーナーを吹き込んで透明なシャブシャブのパーツクリーナーがスルスルと出てくる状態まで掃除しました。
そうしたら、吸入側はこの程度まできれいになりました。
あっ。排出側の写真を撮影するの忘れてます。
さらに、ブログを書いていて気がついた。サビと結露防止の目的で内部にCRC226を吹き込む予定だったのに作業忘れしているわ。
さてさて....
次は制振ゴムの確認です。燃料ポンプ本体腹巻バンドと車体固定ブラケットへはこの部品で固定されているのです。
よく見てください。ネジ切部がまっすく並んでないといけないのですが、経年でゴムがヘタレて曲がっています。
制振ゴムは千切れていませんが、このように曲がってしまったゴムだとポンプの振動防止にどうかと思うのよね。
ということで、この部品も交換する方向で考えます。
さらに、車体固定ブラケットにも1か所、制振ゴムが取り付けられていました。サクサクと取り外して確認です。
あららら....
こんなに曲がっちゃって、これは重症ですよ。交換必須と考えます。
さてさて....
後は時間一杯まで汚れ落としとサビ取りです。
そして、作業途中でタイムアップです。
車体取付ブラケットは、メーカー出荷時でえげつないクロメートメッキされているようです。
メッキ肌がガサガサになるような分厚いメッキがかけられているようで、サビで膨らんでいるのかと思っていた肌はメッキ荒れに凍結防止剤、融雪剤といったものが起因する微妙な腐食が始まっているような感じでした。
なので、クロメートメッキの肌が使えるところはなるだけ残して、ガサガサがおかしくなっているところはサンドペーパーで撫でたくるという作戦です。
まだまだ、研磨しなければなりません。
ここで、昨日の作業は終了です。
2017年9月30日(本日)
今日のクラウンワゴン弄りは2時間30分でした。
昨日の続きでサンドペーパーを握りしめてサビと汚れ落としです。
概ね良い感じになったところで、再度よーく確認です。
なんだかんだで綺麗になってきたでしょ。
でもね、まだ小さい錆びが黒い点となって潜んでいます。
明らかに点錆だったものをサンドペーパーで面出し研磨しただけだと、内部に浸透しているサビが黒い染みのようになって残っているのです。
もちろんこのままではダメですよ。この上にプラサフとかしたら数年でサビが塗装の下で繁殖しますよ。
次は燃料ポンプ本体です。
アルミの筒部分は、手で触ってスベスベの状態まで研磨しました。まだ白色サビが微妙にありますがこれはこのままで進める予定です。
それよりも、排出口側のお尻蓋がえげつなく錆びているんですよ。
こんなのは許せませんよ。もちろん錆び退治を続けるのです。
ここからはサンドペーパーではなく、リューターを持ち出します。
さあー、楽しいサビほじくりです。無心になって赤茶色のサビがプッシャーって噴き出すのを堪能します。
そして、こんなのになりました。
かなり鉄の色になったでしょ。最低でもこの程度のサビ取りはしないと、サビ止めやらプラサフやらをしても意味がないと私は考えます。
あの黒点のシミのようなサビもリューターでほじくってますよ。
燃料ポンプ排出側のサビは、形状が面倒で大変でしたが、それはそれで前向きに楽しみながら攻略しました。
この後は、よーくパーツクリーナーで洗浄して、ドライヤーでよーく乾燥させまして、いつものサビ止め塗料(エポローバル)をペタペタと筆塗です。
まずは片面を塗りまして...
塗料が触指乾燥するまでに燃料ポンプをペタペタと塗って
先に塗った塗料が触指乾燥に至ったので残り片面を塗りました。
やっと砂色になってくれました。
この砂色になったときに下地ができたと達成感がでてくるのです。
これで本日の作業は終了です。
さてさて....
本日の作業で悲しいことがおこりました。
私の大事な安全靴が崩壊しました。いやー、なが~ンさんがデブだから靴が悲鳴を叫びながらビデブしたんだよ。とか言わないでくださいよ。
きちんとしたメーカー緑安全の靴なんだけどねー。
必ず靴底が綺麗に剥がれて崩壊するなんて....
それって、単に寿命まで履きつぶしたんだよ。と前向きに考えていいのでしょうか。
それとも、靴底がちびてなくなる前に剥がれるというのは品質の問題なのでしょうか。
自分の足を守る大事な道具のはずなのに、耐久性はどうなんでしょ。と考えさせられるのですが...
いやいや、きっとメーカー設計寿命を超えるまで使い潰しているということでいいんですよね。と自分を無理やり納得させます。
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