後輩から、「工具も買ったんだし、いつになったら修理してくれるん?」と催促が続く今日この頃です。
で、夕方に無理やり3時間ほど時間を空けました。
えーと、前回はいつだったっけ?
3週間ほど前の9月27日にBBを取り外しているのね。
2018年10月5日のブログに書いてました:後輩自転車アルベルトのBBを取り出してみた
そこからの続きとなります。
BBを抜き取った自転車フレームの穴は汚れてます。
なので、お掃除しました。なにごともまずはお掃除からです。
写真で正面にあたる部分に黒色のゴムっぽい塗料のようなものが付いているのですが、軽くシンナーで拭いた程度では綺麗になりませんでした。
スクレッパーでこすったら塗装をめくりそうだし、なのでこのままでいくことにしました。だって私の自転車じゃないし、そんなことまでしていたら今日に組立感性までたどり着けません。
純正のカップコーン式BBが入手できず、対策品?流用品?と思われるカートリッジ式BBをヤフオクで入手しています。
2018年10月7日のブログ:後輩自転車アルベルトのボトムブラケット(BB)を入手
このカートリッジ式BBですが、シャフトに汎用品と思われる一般的なベアリングを差し込んであるように見受けられます。
つまり、ベアリングがシャフトをかじるということはなくなるはずで、次に消耗するときはベアリング内部だけのはず。シャフト自体が曲がらない限り汎用ベアリングを交換すればずっと使えるんじゃね?と考える私はバカですか?
ということで、ベアリングのサイズを計測です。
内径16mm、外径31mm、厚み10mmです。
うん?と勘繰る私です。スバル弄りの部品調達で散々ベアリングを調べました。
確か、汎用ベアリングって、内径17mm、外径32mmってパターンだったような...
これは....。今はベアリングのことを考えないことにしよう。
えーと、ベアリングから読み取れた型番らしきもの
「1631110 2RS」とあります。
BBを組み付けるのにグリスが必要です。
自転車ってどんなグリス使うのだろう。自転車修理が無知の私は手元にあるスバル弄り用の消耗品を用いて、車修理の理屈で選択してみました。
リチウムグリスとモリブテングリスです。
ネジのかじりぼうしにスレッドペーストも所有してますが...
自転車用途には、これはオーバースペックでしょ。
というか....
本心は、このグリスは高いので自転車にはもったいないと考える激貧脳です。
実際に組み付ける前に、このためだけに散財して工具が使えるのか確認します。
2018年10月8にちのブログ:後輩自転車アルベルトのために工具カートリッジBBツールを入手
新品を買っているのに小汚いこの工具を噛み合わせてみます。
は~ぁっ。しっくり組みあわないのね。
さすがアストロの道具というのか、それとも自転車業界はこんなクリアランスの工具が標準?、いやいや実はしっかり組み付かないことが意味のある仕様なのか?こればかりは私が自転車整備の知識がありませんのでなんともいえません。
しかし、ソケットレンチを差し込んで手を放したらポロリと落ちる。つまり、ずーっと押し込んでおかないと回すことができないという、そういうクリアランスの工具なんですよ。
激貧がわざわざ新品を買ったのに、汚れて傷のある工具で、実使用でこんな感触って、私の気分がダダ下がりになるのです。
BBのシャフトが長いので、このソケットを差し込んだら、ソケットレンチ差し込み穴までシャフトの先端が入り込みます。
そう、つまり、このBBカートリッジ相手に、この工具にダイレクトにソケットレンチを食いつかせることができません。
あちゃー、トルクレンチで回したろうと思ったのにダメじゃん。
(ブログを書いている今になって気がついた、この工具の上から24mmのソケットを被せたらトルクレンチ取り付け可能です)
グリスを触って手を汚す前に本日の作業で必要かなーという道具を準備します。
- BBソケット(これが本日のメイン工具)
- クランク抜き(クランクやり直しの時に必要。今回は使わなくてすんだ)
- 24mmのメガネレンチ(BBソケットを回すのに用いる)
- 14mmのボックスソケット(クランクペダル取り付けのナット)
- ラチェットレンチ(14mmのボックスソケット回すよう)
- プリセット型トルクレンチ(クランクペダル締め付けトルク管理)
- プラスドライバー
で、14mmのボックスソケットがプリセット型のトルクレンチにはまるのかと確認したら...
このプリセット型トルクレンチを持ち出すのは今回が初めてです。
買ったのは今年の8月3日ですね。8月4日のブログに書いてました。
2018年8月4日のブログ:散財の記録、プレセット型トルクレンチ--藤原産業 ETR3-110
しまったー。ソケット差し込み穴の大きさが違うじゃん。
14mmのボックスが1/2インチ。プリセットトルクレンチが3/8インチです。
えーと、小さいソケットに大きいソケットが刺さるようにする変換アダプターは、私の記憶にありません。念のため工具箱を探すが所有してませんでした。逆なら持っているんだけどねー。
では、3/8インチソケットの14mmボックスがないのかというと...
所有してないのですよ。
普通は3/8インチでソケットレンチを揃えているものだと思いますが、私の場合は14mm以上は1/2で揃えてました。
だって、14mmのボルトナットを締め付けるって結構な力がかかるのよね。だから締め付けトルク加重の大きい1/2で揃えているんすよ。
これは、3/8インチソケットの14mmボックスも持っておいたほうがいいということかなー。
ないものは仕方がありません。手元のやつで使えるやつを...
プレート型のトルクレンチです。こいつは1/2インチソケットなのよね。
さてさて、いよいよカートリッジBB挿入なのですが...
その前に、結露等による錆防止というか予防を考えてグリスを塗りたくります。
私の場合は、内部に収まる部分はリチウムクリス、ネジ溝切部分はモリブテングリスとしました。
自転車フレームにBBを挿入して、BBツールをプッさしてメガネレンチで締め上げるのですが...
先に書いたようにBBツールのクリアランスがダメダメで差し込んでそのまま保持できないので、プッさしているときの写真撮影ができません。
ついては写真なしで、いきなりフレームに取り付けできた写真になります。
ネットでの予備調査ではBBカートリッジの締め付けトルクは、50-70N/mです。
BBのシャフトが長いためトルクレンチを直接差し込めません。ついてはメガネレンチで私の感覚にて締め上げました。
(ブログを書いている今になって気づく、BBツールに24mmのソケットを被せたらトルクレンチが使えたのです。そんな初歩的なことに気づかないぐらいBBツールのクリアランスの低さにやる気がダダ下がりだったのです)
反対側はこのようになってました。
この上に、BBカートリッジの反対側カップを、グリスを塗りつけて締め上げます。
これでBBカートリッジの固定完了です。
次は、クランクペダル側のベルトプーリーです。
こいつが偏芯駆動ギヤ(ロータリーギヤ)になっていると思われます。
分解してやれ。と、見えるプラスネジを対角線に緩めていくことにします。
とりあえずプラスネジのアタリはどうなんよ。と軽く探りもって回すのですが、どうも1か所だけアタリがおかしい。
というか、1か所だけ供回りするやつがいます。
ナット側はプーリーにナット受けガイドがあり、それで回り止めになっているのですが...
そこにはまっているナットが、1か所だけ変態ナットなのです。
これって、分解防止の弄り止めナットが組み込まれているのだろうと思います。
このプーリーは分解禁止部品なのかい?それとも分解したら組立微調整が超絶大変なクリアランスの代物かい?それともすごい産業特許が仕込まれていて見られたくないものかい?
いやいや、ペダルを持って駆動を確認する限りそんなたいしたものではないはずなんですけど...
この弄り止めナットを、なにか治具をぶち込んで固定してやれば外れるとは思いますが、そこまで面倒なことする必要あるの?に脳内判断グルグル魔神が判決しました。
ついては....
内部のお掃除はできませんが、外周ギヤ部品と、内周ギヤ部品の隙間からグリスを吹き込むことにします。
内部のギヤがどういう素材なのかわかりません。
グリスの組み合わせがわからないときで、相応に荷重がかかるギヤについては、私は次のルールで作業しています。(車整備の話ですよ)
ブラ系樹脂どおしならウレアグリス、ブラ系と金属系の組み合わせならリチウムグリス、金属同士の噛み合わせならモリブテングリス
ちなみに荷重がそんなにかからない金属ギヤはリチウムグリスです。
なにかわからんからなー、プーリー自体はブラ系樹脂に思えるしなー、とウレアグリスのスプレーを...
しまった、ウレアグリスのスプレーは自宅の台風災害修理で用いて自宅に置いたままだー。
ここにあるやつは、モリブテングリスのスプレー缶でした。
ということで、モリブテングリスを吹き込みました。
もちろんニュルニュルとスムーズに回るようになりました。
ベルトプーリーのバックプレートを取り付けます。ベルトカバーを仮付して回転位置合わせしてますよ。
次はクランクの取り付けなのですが、すでに空が暗くなり始めており撮影している暇がありませんでした。
真っ暗になるまでに本日の作業を終えたいのです。
クランク取り付けナットの締め付けトルクはネットの情報では、35-50N/mです。
プレート型トルクレンチにて、40N/mぐらいにて締め付けました。
あとはベルト張り調整でリヤホイールの固定ナットやら張り調整金具やらを弄っては、ちょっと街乗り走行テストです。
そういう微調整をして自分なりに納得いったときはすでに真っ暗になってました。
ということで、完成写真はこんな暗がりになりました。
とっとと道具を片づけて戻ります。
後輩は、事務所で留守番しています。
後輩に「チャリンコ治したでー。ペダル漕いだらニュルニュルって気持ち悪い力加減で動きよるでー」って作業報告です。
そうしたら...
「両足スタンドもつけてくれた?」って...
「なにそれ?」っていう私。
倉庫に両足スタンドの新品部品を放り込んでいるらしい。それを見つけて取り付けてくれよ。気が利かんやつやなー。ということらしい。
知るかそんなもん。となる私のバカ脳なのです。
でも、ここで反論したところで女性陣はブチブチいうだけなので、ハイハイと右から左へ聞き流すのでした。
って....
えっ。それって両足スタンドを付ける作業がまだあるってことだよね。
えええっっっ。これで終わるんじゃなかったのかよ。
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