葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

代替療法つながり。

2006-07-28 01:50:05 | 仕事
 アルント・シュルツの法則は、元々は「ホメオパシー」(同種療法)のための法則でした。

 ホメオパシーは、直接的には按摩やマッサージ、鍼灸とは関係ありません。しかし、日本では「代替療法」というカテゴリーの中に、ホメオパシーも、按摩もマッサージも、鍼灸も(他にも色々あるのですが割愛します)含まれています。

 代替療法とは、科学的根拠に基づいていない医療・治療をまとめた総称です。少々荒っぽい分類ですけど。

 どうせなら、ホメオパシーも按摩もマッサージも鍼灸も、「ホリスティック医学というジャンルに属している」と言う方がスッキリするかもしれません。

 ホリスティック医学とは、簡単に言うと「人間全体をまるごと診る医学」です。

 アルント・シュルツの法則が、どういう経緯で按摩・マッサージ・指圧や鍼灸の理論の教科書に載るようになったのかは分かりません。しかし、確かにホメオパシーのコンセプトは、按摩・マッサージ、鍼灸と通じるものがあります。また、アルント・シュルツの法則自体も、施術時の刺激と反応の関係に一致する部分があります。

 しかし、アルント・シュルツの法則を按摩・マッサージや鍼灸の理論とするのは、やはり無理があるように思います。

 もっとも、「昔は使えると思ったけれど、今では間違いだと分かった」法則や理論なんて、どんなジャンルでも山のようにあるのでしょう。しかし、理論の教科書に載せる以上は、もうちょっと配慮が欲しいかなぁと。

 やりようがあると思うんですよ。ホメオパシーという、按摩・マッサージ、鍼灸と通じるコンセプトを持つ治療法がある、という紹介から入って、刺激量に対する考え方の参考例として、アルント・シュルツの法則を挙げるとか。

 こういう事の積み重ねで、按摩・マッサージや鍼灸の業界が、すごくアバウトな所だと思われるのは、面白くありませんしね。
 

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