小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2021年7月分)

2021年07月26日 20時35分56秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(七月分)

月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。

http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018

隠れキリシタン住みし岬の落とし文  アゼリア

帰省する度に抜け行く島言葉     餡子

深き一礼日盛りの警備員       珠子

宇宙へと戻りゆく水半夏生      あちゃこ

遠小島振り返らずにボート漕ぐ    仙翁

極楽の風吹く夏の尾根歩き      アダー女

分校の授業にぎやか若葉風      泉

くるくると空をかき混ぜ捕虫網    宙虫

手拭いを腰に入場夏芝居       卯平 

船長に退職期限南風吹く       楊子

白南風や太き水脈曳く臨時便     道人

雷鳴の昼を重たく椰子の影      アネモネ

深々と礼に行き交ふ墓参かな     幹夫

対岸は夏の装い橋渡る        敏

炎昼の湾たむろする光かな      めたもん

炎帝に送電塔の武者震い       メイ

自由という自由不自由不死男の忌   ルカ

黒揚羽深く息吸ふ如く飛び      ちせい

みな妻や子のおるおのこ山津波    吾郎

炎暑また水漬く屍の茫として     瞳人 

夏の川眠れる獅子のごと静か     春生

呑む自由こよなく愛する自家梅酒   藤三彩

雲の峰鍵はいつもの場所に置く    まきえっと



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