インターネット小麦句会(七月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
隠れキリシタン住みし岬の落とし文 アゼリア
帰省する度に抜け行く島言葉 餡子
深き一礼日盛りの警備員 珠子
宇宙へと戻りゆく水半夏生 あちゃこ
遠小島振り返らずにボート漕ぐ 仙翁
極楽の風吹く夏の尾根歩き アダー女
分校の授業にぎやか若葉風 泉
くるくると空をかき混ぜ捕虫網 宙虫
手拭いを腰に入場夏芝居 卯平
船長に退職期限南風吹く 楊子
白南風や太き水脈曳く臨時便 道人
雷鳴の昼を重たく椰子の影 アネモネ
深々と礼に行き交ふ墓参かな 幹夫
対岸は夏の装い橋渡る 敏
炎昼の湾たむろする光かな めたもん
炎帝に送電塔の武者震い メイ
自由という自由不自由不死男の忌 ルカ
黒揚羽深く息吸ふ如く飛び ちせい
みな妻や子のおるおのこ山津波 吾郎
炎暑また水漬く屍の茫として 瞳人
夏の川眠れる獅子のごと静か 春生
呑む自由こよなく愛する自家梅酒 藤三彩
雲の峰鍵はいつもの場所に置く まきえっと
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