こんばんは。 |
紅葉の様子が気になりはじめましたね。 |
兼題:短 |
日短や白髪紳士銀杏過ぐ |
淡々と短きニュース開戦日 |
明日へ撃つ竜馬の短銃懐手 |
短日ややり残したる庭仕事 |
わが性の短きと友冬の月 |
短日や雲間に鳶の影光る |
短かびの巨泉CM冬灯し |
短足の影とをりたる冬日かな |
屋上の祠あかあか日短か |
鉛筆のちびて短し波郷の忌 |
男なる私は短気落つ秋日 |
短日の影長々と野良仕事 |
父方は短気の家系冬温し |
晩秋や最短距離を鳥は飛ぶ |
思い切り短髪にして桂郎忌 |
白菜よ短冊残多よい策は |
短日や夕刊のくる音のして |
短期的睡眠多し冬に入る |
息を短く冬のタンゴの位置に立つ |
短編の起承転結冬三ケ月 |
テーマ:食べる |
オリオンや危篤電話受信せり |
葱の束乗せて銅鑼の音海へ出る |
一杯で満腹とせん鯨汁 |
駅ナカのパン屋の匂い冬はじめ |
食べるのは狐の自我か小砂利踏む |
エクレアを買っていたはず冬の鵙 |
新米を握る寮母の背の円み |
神の留守極辛覚悟するのみか |
黒鳥の水面を突く赤き口 |
石蕗明り浜の飯屋の漁師飯 |
浅漬や未だ丈夫な右奥歯 |
即席の食品元祖蕎麦を掻く |
体重の増えて迎える今朝の冬 |
丹精せし夫婦味なる焼芋よ |
冬銀河シチューの鍋をかきまぜて |
凍星や宿直室からカレーの香 |
湯気に隠れ鍋焼きうどん食ふておる |
巴里に行く話南京豆剥きつ |
百歳や肉よりひと口本鮪 |
餅搗きを終へて昼餉の辛味餅 |
雑詠 |
あばら家につるべ落としや寝ぬばかり |
今も水湧く井戸曲輪小六月 |
冬霧やよく透き通る指呼の声 |
うそ寒や討ち入り志士に共鳴し |
黄落の終着駅を発つ夜明け |
恩受けし支局長の訃小春日に |
どちらともなく話しだす根深汁 |
窓大き娘の部屋に小春の日 |
寒竹の子も二の膳に酢味噌和へ |
金星人だとあいつは言った冬の竹林 |
御礼の手紙を添える歳暮かな |
今季しか着まい掻巻貸し金庫 |
ほぞぬるき十一月のうどんかな |
声帯の長き声色冬初む |
相棒は猫と金魚と冬の蠅 |
冬椿終の住処はここと決め |
凍鶴のひと声宙に突き刺さる |
灯を消して見れば一際秋夜景 |
薄目開く猫の縁側小六月 |
立冬の朝に風を啼く鴉 |
★選句要領 |
★選句数 |
6句選(うち特選1) |
選外のコメントも受け付けます。 |
★締切 |
11月22日(木)24時 |
★当番(投句先メルアド) |
makietto@nifty.com |
↓選句前に再度確認しましょう。 |
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。 |
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