経済学の世界やファイナンスの世界には、book ではなく、body of knowledge という考え方がある。ここらへんまで、覚えて使えるようになってよというやつである。新司法試験の国際法ではその細かいものが決められているのか?という問題点がある。教科書も国際法、国際人権法、国際経済法と3つの領域をフォローしなくてはならない。有斐閣も三省堂も東信堂もゆうしんどうこうぶんしゃも法律文化社も、企画 . . . 本文を読む
頼まれ仕事とというか、自発的にやらざるを得ないのか、言葉の定義に歴史を感じるものがありました。なお、下記のリンクは表題とは全く関係がありません。
http://www.mod.uk/issues/laws_and_regs/afbill.html . . . 本文を読む
番号の整理はいずれしますが残された課題について 総論部分での問題点 理論としては、実務に冷たい理論展開で、理想主義を貫徹しすぎの感があり、それでいて記述にバランスが欠ける憾みが残る。 各論部分での問題点 追加議定書に関連する事項すべてを網羅できていないので、論文集らしい名前をつけるべきで、教科書のタイトル、スルメの論文といったところか。なお、法律顧問の問題について記述がない。総合的な評価として . . . 本文を読む
尾崎久仁子「日本における戦争犯罪の処罰について」 かなり歴史的にも、現行までも包括的に国内履行のための処罰規定を考察しているものであるといえる。特に旧軍における軍刑法は明確に記述されている。ただし、軍刑法及び軍事司法制度の紹介と第1次世界大戦以降の国際法の国内履行との関係は記述が十分網羅されていない。 なお、ジュネーブ四条約締結後、追加議定書批准までの間、刑事法規を所管する法務省の見解では、通常の . . . 本文を読む
M・ウェーバー、カールシュミット、ノイマンとジンツハイマー、ハーバーマス、ルーマンを紹介している。珍しい概説本である。やっぱり、ヘルマンヘラーを翻訳した安さんらしく、英語とドイツ語の学術用語と日本語の学術用語のやり取りが一致しないの行(くだり)には苦笑した。くわばら、くわばら。(例1、legal state ☜ Rechtstat ☜ 法治国家)(例2、recht a . . . 本文を読む
伊藤之雄教授著、名古屋大学出版会川田稔教授の文献渉猟ついでに、これを読んでいるのだが、かなり、実証的でヘビーである。まだ読み終わらない。「西園寺公と政局」のほかに「倉富日記」「高松宮日記」等実証的な日記に依拠して分析している。大正末期から昭和初期におけるリーダーシップの変遷と立憲民主制の運用の変容を丁寧に描いている。軍縮条約や統帥権といったその後の明治憲法の運用に大きく影響を与えた事項の描写は緻密 . . . 本文を読む
ようやく手に入り読みました。 論稿+資料集といった趣ですね。キーワード/領海/接続水域/国境警備/EEZ 前半は判例の紹介、後半はドイツ国境警備制度の緻密な紹介である。なんとなく、領海・接続水域で終り、EEZと追跡権については、わざとはぐらかして書いているのはなぜと、考えました。 法律時報の学界回顧「国際法」昭和25年から分をまた見直さなくてはいけませんか。EEZにおける主権的権利の国内 . . . 本文を読む
「武力紛争の国際法」(東信堂)15,000円、2004年という本が出た。通常1年たつと書評が出るのですが、まだ目にしてない。最近国際法の書籍は邦語文献の脚注は多いが、外国語文献を省いているものも多い中、真面目な脚注だった。だれも指摘しないようでしたら、書かせていただきますが。
例えば、こんなところに気づいておりますが...。
森田章夫「国連部隊」
論旨の整理は明確だが、簡潔かどうかと別である。国 . . . 本文を読む
桐山孝信「民族解放闘争における武力紛争法の役割」
田畑先生の京都国際法研究会の系譜を受けた適切なテーマ設定である。パレスチナ・イスラエル紛争の考察を中心に占領地におけるハーグ法適用に関する国際法理論上の問題点と、国際関係・政治上の解決案のずれを適切に記述している。
ただし、占領地行政という面では、過去の先例の引用のほうが適切かもしれないし、進行中の占領地行政を中心に取り扱うのであれば、ゴム弾や . . . 本文を読む