なな子の着物日和

*なな子の“着物生活”と“育児生活”のBlog*

独学きもの塾(4)

2010-05-29 10:54:25 | 着物
【白生地】

白生地は「染めの琉球紅型」で少し触れましたが、今回は詳しく紹介します☆

白生地は「染めの着物」にとても重要な役割です!
皆さんのご存知な、京友禅振袖や訪問着、留袖、江戸小紋、などなど様々な「染め着物」に使われています。

ただ、白生地と言っても1種類ではないんですね。
これまた様々な模様やシボ(凸凹の事)があり、様々な所で生産されています。

まずは「白生地の種類」です。大きく別けて2種類に別けてみます。

『無地の白生地』
・一越縮緬
・古代縮緬
・変わり縮緬
・東雲縮緬
・三越縮緬
・鬼シボ縮緬
などの種類があり、全て無地の白生地ですが、シボと言う縮緬素材特有の凸凹の大小は様々です。

『模様の白生地』
・紋意匠縮緬
・紋綸子縮緬
・縫取り縮緬
などの種類があり、白生地の中に白い模様が様々に描かれてます。こちらがよく振袖や訪問着などに使われる生地なので、模様も古典的で格調高い模様が多いんです。


次は「白生地の産地」です。こちらも有名な産地は2ヵ所に分けれます。

『滋賀県長浜市』
琵琶湖がある長浜で作られる「浜縮緬」はとても有名で、主流は無地の白生地を作っています。

『京都府丹後地方』
湿気の多い盆地に適した絹を昔から織っている「丹後縮緬」はとても有名で、主流は模様の白生地を作っています。



そして、あまり知られていない白生地の種類と産地がもう1つあります!!

『羽二重』と言う白生地で、縮緬とは真逆の、凸凹が無い白生地のためキメ細かく光沢があり、喪服や男性の着物に多く使われています。産地としては日本海側が多いのですが、白生地で3番目に有名な産地と言えば、『新潟県五泉市』です。五泉市では羽二重の他にも、夏の素材の「絽」という白生地の生産量が全国1位!! 五泉市では5つの川が流れており、絹に大切な水の綺麗で豊かな町には、やっぱり素晴らしい着物伝統が流れているんですね。


白生地の生産や工程を勉強しているだけで、もの凄い人と力と伝統がある事を実感すると、着物って、決して1人では作る事の出来ない、素晴らしい日本の伝統着なんだなぁと、惚れなおしました(≧▼≦)


地理が苦手な私も、少しずつ、着物産地を拠点に地理も覚えてきたかも(´∀`)
今日は……
滋賀県長浜市と京都府丹後と新潟県五泉市の3つネ(●^ー^●)


そろそろ………
私の苦手な歴史にも手を付け始めなきゃね……

着物の歴史の独学きもの塾は随分と先になりそうだゎ(。・ω・。)汗。。。

頑張るぞ!3級合格ッ(*> U <*)