ナナタニッキ

ナナタニのニッキだからナナタニッキです。

時が止まった部屋

2020年03月31日 | ミル ←(・ω・。) ジーッ
小島美羽さんの『時が止まった部屋 遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし』を読みました

文章も簡単だし文字も大きいし、写真も多いから軽く読むことができます。
でも内容は重たいです



トイレの保温便座の電気代をケチってヒートショックで亡くなる方。
外で気遣いしすぎて家では疲れはててしまってゴミ屋敷になってしまう真面目な人。
結果的に孤独死になってしまったけど、不幸ではなさそうな部屋。

いろいろな孤独死が書いてありました。



私がいちばん恐ろしいと思ったのは、亡くなったことに気付いてもらえないことより
『故人の友人』です。

遺品整理をしていると部屋の前をウロウロして、ズカズカ入ってくる人がいるそうです。
『故人の友人』と言って「貰う約束をしていたから!」と換金できそうな高価なものを持って行ってしまうそうです。
故人には確認しようがないし、遺品整理をする身内も何が何だか分からすに言い返すこともできないまま持って行かれてしまうことが多いみたいです。
もちろんそういう人は友人でなく、ただのお隣さんや顔見知り程度の人たちなのだそうです。



世の中にはそういう『故人の友人』というが出てくる可能性があることをこの本で知ることがてきてよかったです。



孤独死がなくなるのがいちばんいいことなのだろうけど、私は孤独死になりそうな予感がするのですよ。理由はないけど何となく思います。
孤独死しちゃっても最小限の迷惑ですむような孤独死がいいなと願うばかりです。

これはとてもいい本でした。