西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

鉋研ぎ

2016-07-25 21:22:10 | 

中山の並砥石による鉋研ぎ、

目が細かくほとんど泥が出ないいい砥石です。

近頃は人造砥石しか使っていないので

研ぎ上がりの上品な鋼色に驚きます。

 

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鉋の再生

2016-07-22 18:18:01 | 

ヤフオクで落札する古鉋はだいたいこのように黒錆が赤錆がでています、

ペーパーでこすってしまうと裏すきの状態が変わってしまったりするので

中目のスチールウールで丁寧にこすると

下のように見違えるようになります。

 

抑え溝に発生している赤錆の場合は荒砥石かペーパーでこすり落としかありません、

あまりに深いものは取りきれませんがかなり見栄えはよくなります。

これから台打ちをすれば古鉋は生まれ変わります。

 

 

 

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鉋再生 2

2015-10-10 14:33:56 | 

 

鉋の再生の続き

古鉋は当然のことながら、台も汚れて、狂っています。

表面を台直し鉋で削って、表面を仕上げます。

およそ鉋で削った後はペーパー#240で表面を磨き、くず貯まり部分は

鑿とスクレーパーで汚れを取ります。

台を削れるように直すと、刃口が大きく開いているので埋め木をします。

カッターで刃口に小穴を突いて、樫の木で埋め木します。

表馴染はエポキシ樹脂のクイックメンダー使って刃のなじみを作ります、

この際に刃に油をしっかり塗っておかないと、抜けなくなるので注意。

はみ出た部分を鑿で削り取ります。

刃が当たるぎりぎりまで攻めます、

ほんの少し残った部分を鑿で突いて

鉋屑が通るように調整します。

大切な部分なので、よく切れる鑿を使って慎重に作業を進めます。

際鉋用に刃が斜めになっているので研ぎにくいことこの上ない、

木曽桧を試し削りするとこれくらいまでは復活します。

明日もきっといい日です。

 

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鉋の再生

2015-10-08 20:13:27 | 

オークションで落札したちょっと変形の寸8鉋、

まだまだ状態は良いうちに錆びた鉋の再生をします。

エメリ石に椿油足して木片でさびた部分にこすりつけます。

あらかじめ大きな錆はペーパーで削り落としておきます。

鉋の表裏、特に押さえ溝や裏すきをきれいにしてから

黒染め液を刷毛で塗布します。

塗布したばかりで乾燥中なのでムラが目立ちます。

水できれいに洗い流して、全体を椿油で磨きます、

これで鉋再生は終了、ほぼ新品に近くなります。

まだ刃を研いでいないので、台の修正と共に再生を進めます。

明日もきっといい日です。

 

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銀杏面鉋の台打ち

2015-06-01 18:13:53 | 
平鉋の台打ちはネット上でよく見かけますが
小鉋や役物鉋の台打ちがあまり紹介されていないので
ちょっとご案内してみます。

まずは墨を打ちます。

下に勾配治具を置いて、角のみで荒掘りします。

荒掘りの後を鑿で仕上げます。

平鉋のように包み口にする必要はないので鑿で大きめに口切します。

3ミリくらいのドリルで向こう側まで貫通させ
左右にずらせて穴掃除をします。

穴に木を詰めてのこぎりで挽く道を決めます、
これはのこぎりがぶれずに、挽きやすくなります。

小さな穴なので普通の鋸では通らないので
折れたのこぎりを巾3分位までグラインダーで
細くして、使えるようにします。
替え刃式の鋸ですが、通りが悪くなったら
やすりで目立てをすることができます。
長さ3寸くらいなので目立て作業も苦になりません。

台打ちが出来ました、鉋の刃先が少し出るくらいにしておきます。

丸い溝を掘ります、鑿や彫刻刀では真っ直ぐに溝を切ることができません、
また丸い鉋の先が必ず中心にくることはないので
はじめは定規を当てて直径3ミリのステンレス棒で
溝を切ってゆきます、逆目に注意しながら少しづつ掘ります。

ある程度深さが決まったら、ステンレスの棒でスクレイプ出来ます。
台頭を深い目に取ったり、刃口の上を余分に空いたりするのは
平鉋と同じ要領です。

ステンレス棒に#240ペーパーを貼り付けて溝掃除をしておきます。
別の角材の角面をうまくアール面の面取りができるか
確認してみてください。

鉋台のチップソーで45度で切り落とします、
丸溝は台の中心ではないので、
微調整を忘れずに。

丸溝中心にこのように切り落としました。

切り落とした破片を丸溝から少しずらせて
速乾ノリで貼り付けます、30秒くらいで動かなくなるので
辛抱して持っています。

反対側も同じようにじっと待ちます。

速乾ノリは一部分だけなので、普通のボンドが乾くまで
クランプで固定します。

このようにして銀杏面の台打ちが出来ました、
きれいな銀杏面を出すには刃物の研ぎと台の微調整が必要です、
刃物は必ずしも左右対称である必要はありません。