西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

市弘の鑿

2015-06-24 17:43:48 | 
有名な左市弘の10本組み大入れのみです、

6分と8分の表



全体のフォルム。


鑿の裏


べた裏にならないように先研ぎしているので、裏全体が当たっていません。
普段使いの鑿として使っています、

鉋の切れ止み

2015-06-21 17:07:32 | 薄削り

「韋駄天」もしばらく使うと粉が吹いてくるようになります。


刃口を見るとこんな感じになってきます。


特に米ヒバを削ると刃先に茶色のヤニが付いてきます。


表研ぎはシャプトンの#2000から始めて#10000 天然砥石 830P
裏研ぎは天然 #10000 830P
時間にして10分もかかりません。
1,2回試し削りをした状態。

「石社」の鉋

2015-06-11 05:27:09 | 大工道具


「石社」2寸の長台、

台はなし屋で打ってもらいました。

1枚台に仕込んで、薄削り用材の下地を整えるのに使っています。

この鉋が狂いがなくとても重宝しています。



大げさな切り名が無く、「石社」の刻印がかろうじてわかるくらい、

とてもいいセンス、大好きです。




うら隙は浅い目でへたくそな私が研ぐので裏が崩れかけています。

注意



鋼は薄く均一、地金は柔らかく2寸であることを感じさせません。

いい鉋です。

「幸三郎」の玄能

2015-06-10 08:59:10 | 大工道具

木工の仕事をしているととにかくいつも使う道具が玄能です。
釘を打つ時はもちろん、鉋の刃の調整、鑿で穴を掘るとき
作業時には必ずそばに置いておきます。
作業に合わせて大小いろいろ使い分けます。


いつも手元に置いてあるサイズ、
さて何匁?知りません。


付け鋼仕様、やすり跡が均一できれいです。
櫃はとても正確に開けられています。



丸い叩き面はほんの少し丸みがある程度、
私は木殺しに使うときにもう少し丸みがあった方がいいです。


平の叩き面はほぼ完全に平面が出ています。
櫃方向と平面のゆがみがあると使いにく玄能になります。


「幸三郎」の切り名、力強く、自信があふれています。