西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

冠木門製作 その8

2016-10-06 08:07:44 | 神棚の製作


柱の根元を固めるために、根がらみを取付けます、
地中に埋まって、土圧で冠木門を支えます。



骨組みが出来ると垣板を取付けてゆきます、
垣板といっても3寸5分角の芯さり材で
むしろ柱です。



コミセン穴から8ミリのコーチボルトで止めます。



垣板がつけ終わりました。



コミセン穴をひとつづつ埋め木します。



埋め木も済んで垣板が整然と並んだ様子を後面より。



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冠木門製作 その7

2016-10-04 09:12:56 | 神棚の製作


冠木門の本柱が立ち上がったので
後面の控え柱を立てます。



3本の貫で柱を繋ぎます。



それほどきつくはしていないのですが
各部材が大きく、3人がかりでの組立です。



控え柱は本柱の後だけでなく、左右側面に伸びます。



中段貫はコミセンにて止め、上下段の貫は楔で止めます。



楔もいきなり玄翁で叩いては傷になるので
当て木をして慎重にゆっくりと仕事を進めます。




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冠木門製作 その6

2016-10-03 09:06:30 | 神棚の製作


梁のシャチ栓による組立、
左右4本のシャチ栓で組み立てます、
これが伝統工法で昔の人は頭が良くて
すばらしい技術を残してくれています。



梁は上面に背割りをもってきているので
雨水が溜まらないように、上面に勾配板を貼り付け
銅板で板金します。



柱と梁を完全に組み立てたのでユニックで立て起こします、
機械力の力強さを感じる場面です、
人力ではとてもこんなことはできません。



立ち上がりました。



全体が倒れてこないように梁の木口からツッパリを取ります、
4方が見える材料なのでやたらにビスを打つことができません、
梁の木口は板金をします。

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