西口神具店

伊勢で神棚作りをしている三代目宮師の日々

圭三郎

2015-04-20 14:54:20 | 薄削り


圭三郎の小鉋、
小森さん以上に丁寧な作りです。
一枚鉋に仕込んであります。



小鉋を仕込む職人さんが少ないのか?
台の仕込みがちょっと甘いように思います。
道具は使いながら、自分に合わせて調整していくものです。


伊勢の神棚職人のブログ
西口神具店

真ちゅう玄能

2015-04-18 09:12:44 | 薄削り


鉋刃の調整をするのに以前は左の銅玄能を使っていました、

銅は柔らかく、調整に刃の頭を叩いても

刃の形が崩れることは無いのですが

当然の事ながら銅玄能のほうが負け

玄能の形が崩れます。

グラインダーで削って崩れを直しているのですが

薄削りをするために材料の上で鉋調整をすると

微細な銅クズが材料の上に落ちて

刃物を欠けさせる原因になることが多々ありました。



銅より硬い金属を探していたのですが

真ちゅう玄能が発売されていたので

すぐに購入し、今は愛用しています。

サイズも銅玄能と同じ300gで重さによる違和感はありません。



頭の上からクサビが打ってあり

緩むこともありません。

もう2年位使っていますが

1度だけ頭の形くずれを直しただけです。



伊勢の神棚職人のブログ
西口神具店


砥石の面修正

2015-04-17 09:01:57 | 薄削り

砥石の平面を出すのにアトマを使っています、
ただ専用のアルミの板の平面が真っ直ぐでないことが多いので
私は自分で作るようになりました。
白い塊が人造大理石の厚さ10ミリを3枚重ねにします。
#180くらいのペーペーを硝子板に貼り付けて
人造大理石の平面を出します。
アトマの裏には強力な両面テープが付いているので
これをシンナーを使って取り除きます。

コニシのGクリアーをアトマと人造大理石の両面に塗布します。


ボンドのベトベトが手につかなくなるくらいまで
およそ5分-10分くらいじっと待ちます。
これが大切。
ベトベトの状態で貼り付けると貼り付けて
プレスする時にずれてしまいます。


これで完成です。
厚さがあるので持ちやすいです、
また水にも強く長年使っていますが
アトマがずれたり剥がれたりすることがありません。


伊勢の神棚職人のブログ
西口神具店