少し早いが,卒業生へ贈る言葉の執筆が職員会議で提案されたので,書いてみた。かわいい3年生である。550字以内なので,550字で書いた。
「こんにちは。」
啓中生は廊下ですれ違うたびに、元気に挨拶してくれる。特に、三年生は最も元気よく挨拶してくれる。大変清々しい。
啓成中の「啓」は「ひら(く)」という訓を持っている。啓成中の学校経営計画には、「『啓』は、心を啓(ひら)き真理を求めることを意味し」とある。手紙に書く頭語として「拝啓」が使われるように、「啓」は自分から相手に心を開き、そして、相手の心をも開くという美しい言葉である。
名は体を表すという。君たちは校名の通り心を啓いて挨拶してくれる。元気よい挨拶によい気分を与えられ、幸せな気持ちになった。つまり、君たちの元気な挨拶は私に幸せを与えてくれていた。幸せを与えられると、元気よい挨拶をするいい生徒だなとの好印象を持った。元気よく挨拶ができる人は好印象を与え、信頼される。
これからの人生で数えきれないほど多くの挨拶をするだろう。その一つ一つの挨拶を笑顔で元気にできる君たちは相手を幸せにし、好印象を与え、信頼され、好かれ、自分も幸せになれる。
啓中の卒業生全員が人から好かれ、幸せな人生を歩んでほしい。そのためにこれからも、元気な挨拶で清々しい気分、幸せを与えてほしい。
「先生、黒いスーツかっこいいですね。」
挨拶とともに、このような誉め言葉もくれたすてきな三年生、卒業おめでとう。 柳谷直明