公開授業を終えた。自己課題解決を含めて,学習者はGoogleドキュメントに作品批評をタイピングさせた。自己課題解決を予習で書いていた学習者は別の観点での批評を書かせた。随分と書けるようになった。記述力が伸びた。思考も深化した。偉い! 面白かった。
生徒の振り返りの一部
生徒の振り返りの一部
今回のように自己課題を考察するのは非常に面白く楽しかった。他の人の考察を見ていくと自分も考えさせられる。自分で考えたものと他の人の考えが違うと僕が一人で勝手に深めている。『少年の日の思い出』はとても面白かったためこれからも疑問について考え、解決して楽しもう。
自分で考える授業は良かった。なぜなら、みんなの意見や考え振り返りなどをみることができ、予習を次の時間のドライブに入れるだけで、次の時間になったら先生が予習してきたところをみんなに見せ、いいところやよくしたほうがいいところを教えてくれるからだ。(自分はあまり予習をしていないが。)
自分の考えは少し変わった。罪悪感の対象はエーミールだと思っていたが授業で学んでいくうちに美への罪悪感ということだと知った。少年の日の思い出は人の弱さなどを繊細に描いた作品だと私は思った。自分なりに解釈をすることで他者との意見交流や授業がスムーズに進んだ。
この作品を学んで詳しく考えながら他の人と交流して新しい考えや、発見を見つけることができた。この作品は人間の本来の姿、悪に染まる手前の人間の小説みたいだ。今日の勉強を生かして他の作品などを読んだときこんな感じに考察していって、読んでみようと思う。
今日で少年の日の思い出を学習するのは終わりだ。最初の授業のときは「僕」はただ犯罪的なことを犯しただけだと思っていたが最近では「僕」はひどいやつなのかと思った。エーミールの蝶を盗んだ上、最後には粉々に潰してしまっているからだ。エーミールはこんなことをされてもそんなやつなんだと考えるから優しいのかもしれない。1つの文からでも人それぞれ考えが違って学習していてとても楽しかった。予習をすることによって授業の内容をより理解でき面白かった。今日でこの学習が終わりなのが悲しい。
この『少年の日の思い出』を学習して、私が一番大きく変化したのは、エーミールへの印象だ。初めて読んだとき、エーミールが大っ嫌いだった。意地悪で冷たくて、人間の心を持っていないのかな、と思っていたが、僕の行動を踏まえてエーミールになりきって心情を考えてみることで、エーミールだって裏切られたような辛さや、努力を踏みにじられた気分になっていたのかな、と思いなおした。でも、やはりエーミールに情けなんてない、と考える人もいるようだ。〇さんは、「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」のセリフが、裏切られて辛かった、という心はないんじゃないか、と言われた。色々な考えがあるので楽しい。
この作品を5時間学んだ。批評を書いたり自己課題を決めることで、自分で想像を広げたり描写を考える力がついたと思う。また、興味をもつことができた。作品には書かれていない、エーミールの未来や、僕とエーミールの事件後の関係など、とても気になった。欲に対する人間の弱さ・純粋さ。
この作品は今まで教科書に載っていた作品の中で一番心に残り、惹かれるものだった。私は初め、僕が蝶を潰した描写で罪悪感でした行動だと言った。この考えは最後まで変わらなかった。でも、視点や見方を変えると意見や考えもガラリと変わって面白い。教科書に描かれている挿絵は僕の表情が分からないのがとても良い。この隠れた表情から、喜怒哀楽の全てを想像することができる。
よく書いている。5分間くらいの記述である。
国語5時間目