レトロでハードな物語

レトロなゲーム機・マイコン・中古デバイスなどをArduinoやAVRで再活用する方法を模索しています。

ジャンク品のパーツを剥ぎ取る

2021年02月02日 | 電子工作

一昨年に購入した秋月電子のお楽しみ袋の中に入っていたジャンク品を整理して、いらないものを捨てることにしました。いつものように捨てる前に分解できるものは中を見て、使えそうな部品があれば剥ぎ取ります。

まず最初にこれを調べてみます。



電子棚札と言うらしいです。商品棚の値札を電子化したものです。液晶画面の間にフォトトランジスタらしきものが見えるので、赤外線を受光して表示内容を変えるのでしょうか。このままでは何も出来ないので分解してしまいます。
外側を覆っている透明なケースから取り出して背面のシールを剥がすと、電池の蓋らしきものが見えました。



蓋を外してコイン電池を取り出してみると、完全に電池切れの状態でした。



そこで新品のコイン電池と入れ替えると、こうなりました。



確かに値札ですね。古いデバイスのようなので液晶はモノクロでした。赤く見えるのは赤い半透明のシートが貼ってあるからです。表示を変える手段がないので使い道はありませんね。なので中の基板を取り出します。ケースは接着剤で閉じられているので、破壊しました。



ベアチップ実装なので、使えそうな部品はないですね。液晶パネルも簡単には再利用できそうにありません。とりあえず周波数不明のクリスタルとLED(赤外線?)、フォトトランジスタを取り外しました。LEDはすぐに確認できるので点灯させてみました。



肉眼では点灯を確認できませんでしたが、スマホのカメラを通して見るとかすかに白く光りました。やはり赤外線LEDのようです。周波数不明のクリスタルはそのままでは動作確認できないので、ブレッドボードで利用できるように加工して、PIC16F876Aで確認してみます。



PIC16F876Aで20MHz〜200kHzのクリスタルのときに使う15pFのコンデンサーをつなげてみました。PICのクロック設定を色々変えて確認してみましたが、残念なことに動作しませんでした。周波数がもっと低いのかもしれません。PICの場合32kHzのように周波数が低いときは33pFのコンデンサーが必要なのですが、持っていないのでこれ以上確認は出来ませんでした。一応このクリスタルは取っておくことにしました。

次はこれです。



何かの充電器です。必要ないので分解します。特殊なネジで固定されているので、小型のニッパーでこじ開けました。



電子部品は全て表面実装です。再利用するのは面倒なのでいらないですね。



反対側です。



LED、タクトスイッチ、可変抵抗、コネクタ類は取っておきましょう。三端子レギュレータはお楽しみ袋に山ほど入っていたのでいりません。

次はこれ。



何かのチューナーでしょうか、2個ありました。殆どコイルですが、中に4MHzと思われる水晶発振器やセラロックらしいものがあります。これらはPICの外部クロックとして使えるので役に立ちそうです。



こちら側は表面実装なので、取るものはありません。
反対側のクリスタルとセラロック(らしい物)を取り外してテストしてみました。



刻印に4の数字が入っているクリスタルをPICにつなぎ、設定を4MHzにして1秒間隔でLEDをblinkされてみると、ちゃんと正しい間隔で点灯しました。合計2個ありますが、どちらも正常に動作しました。
つぎに村田製作所のロゴがついているセラロック(らしきもの)をテストしてみました。



3種類x2個ありましたが、その中の1種類だけPICで動作しました。刻印に45という数字があったので、PICの設定を4.5MHzにしてみたところ、ほぼ1秒間隔でLEDが点灯しました。
他の2種類(1種類は5ピンなのでセラロックか怪しいけど、基板にはクリスタルを示すと思われるXという文字があった)は周波数が低いのか、それともセラロックでは無いのかよく分かりませんが、一応保管しておきます。

今回剥ぎ取った部品はこれだけです。



たいしたものはありませんでしたが、可変抵抗の一部はLCDのコントラスト調整に使えるし、クリスタルとセラロックはPICやAVRでとても役に立つのでまあまあの収穫だったのではないでしょうか。


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