「マルセリーナの母はエミリオトゥラティ賞(伊G2・芝1600m)勝ち馬。斬れと粘りを兼備した弱点の少ない好マイラーだが、母系の奥にちょっと底力に欠けるマイラー(スプリンター)血脈が入るので、大物感がないのが唯一の欠点といえる」(血統クリニックより抜粋)
この母系の何がイヤかというと、Habitat系Distant Relativeとかもあんまり感心しないですが、4代母の父Mummy's Pet(父Sing Sing)がイヤですね~
母がSing Singを引くマイラー・スプリンターで、そこにサンデー系種牡馬の配合で桜花賞路線を賑わせた馬というと
ムーヴオブサンデー(母はプリミパッシ賞-伊G3)
ダノンベルベール(母はアスタルテ賞-仏G2)
ソーマジック(母は伊1000ギニー-伊G2)
そこはかとなく同じ匂いがするんですが…
シンザン記念は牡馬トップクラス相手に中身のある3着でしたが、トップクラスにはキッチリ地力負けしてしまうところがまたSing Singらしい…といううがった見方もできるわけで(^ ^;)
Sing Singはリィフォーの母父で、リィフォー経由だとダンツフレームとかマイネルラヴとかアローキャリーとか、G1ホースも出ているんですけどね~
欧州の馬産は短距離系とみなされた牝系には徹底して短距離系種牡馬が配されるということがよくあるので、Sing Singが付いている時点でその牝系があまり底力のない短距離系とみなされていることが多いんですが、いずれにしても桜花賞でSing Singに◎は打ちにくいよなあ…というのはあります
ちなみにマルバイユが勝ったエミリオトゥラティ賞の鞍上はミルコでした
阪神7Rは◎デウルウルト○アイヴィーリーグのほぼ1点で買ってたんですが、思った以上に中だるみになって上がり11.5-11.2-11.8、これを後ろからというのは昨日書いたキンカメが飛ぶパターン…
まあでもここはアイヴィーに打つべきでしたね~(モノが違いました)
大阪ハンブルクはやはりスタミナ戦になってビートブラックとブラストダッシュならまあ順当なんですが、間に入った馬、あれなんで走ったのか説明できる人いるんでしょうか…(^ ^;)
オペラハウス産駒は若い頃は中距離で頭打ちかと思わせて、そこか一皮むけると2400m以上に活躍の場がシフトしてくるという、ミヤビランベリもトーセンクラウンもスリーオリオンもブラストダッシュもだいたいそういう過程で、オペラオーとサムソンにしても3歳時は長距離戦で取りこぼしたことがありましたが、春天ではキッチリ答えを出しました
やっぱりスタミナというのはスピードに比べると発現が遅いということで、だから古馬になって本格化したオペラハウスの距離延長は基本買いなんですが、ブラストの場合は前走で狙わないと意味ね~じゃん…
NZTは両エイシンは押さえてたんですが人気馬が総崩れで、いずれにしてもオスマンを頭で買う発想はないよねえ…
ラトルスネークもスムーズに折り合ってるようにみえて、あそこで気分良く行ってしまうと味がないのかもしれないですが、しかしこのレースも含め、大阪ハンブルクも阪神牝馬もNZTも外を回した馬は全滅で、阪神芝も東京みたいに内から乾いていくのかなあ…と思ったり
小倉のネモフィラ賞は◎アンバーシェード
ジェルミナルの下で母オンブルリジェールはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬
体型はシンボリクリスエスというよりBlushing Groomが強く、ようするに父よりも母似というか、母に父のナスキロ柔さを補ったような馬です
馬体が絞れた前走の勝ち方がなかなかで、シンボリクリスエス産駒にありがちな緩慢さがないので小回りも上手だし、素質的にここでもいいところでしょう
○シャイニンロミオもWild Riskを胴長にしたような体型とちょっとIn Reality的な硬さも感じさせる動きで、これも母シャイニンレーサーが強いようにみえます
大阪ハンブルクは稍重馬場でヤマニンエルブが緩めず逃げて、今の阪神で上がりがかかる決着を想定すると、やっぱりビートブラックは軸にしやすいですね~
それにしてもヤマニンエルブ(Wild Risk5×6)とスノークラッシャー(Worden4×5)のサッカーボーイ2頭は、やっぱり走り方が似ているなあ…(^ ^;)
脚質はまったく正反対ですが、大トビ+激気性で大雑把な競馬しかできないという意味では、どちらもWild Riskっぽい馬ではあります