栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

リーチザクラウンとスマイルジャックに、タイキブリザード的大団円は待ち受けているのだろうか?(2)

2011-04-14 09:58:19 | 血統予想

GCの「競馬年鑑」を流しながらマイラーズCの原稿を書いていたら、ちょうどタイキブリザードが走っていたので「う~むやっぱりSeattle Slewやなあ…」としばし見入ってしまいました

下記エントリでも書いたように、タイキブリザードはSeattle Slew産駒らしい長手の体型で本質的には2000m前後の平均ペースのスピードの持続に持ち味があった馬だと思うんですが、前向きな性格と凄いパワーを誇る大型馬で引っかかってしまうと押さえきれないところがあって、有馬や宝塚で2着するなど中距離でも一流の成績を残してはいたんですが、5歳以降はマイル路線に専念してついに安田記念で念願のG1タイトルを獲得しました

リーチザクラウンはいつも書くように母がボルキロのクロスで自身はBusanda≒Striking=BusherのクロスですからSeattle Slewの構成血脈を増幅していて、長手の体型と柔らかいというよりは力強いストライド走法はSeattle Slewを、タイキブリザードをほうふつさせるものがあります

昨年の安田記念惨敗後にアンカツさんが「フットワークは中距離馬だ」というようなコメントを残していましたが、折り合いに難しさがあるから一本調子でワンペースなままマイル路線を歩むというところまでタイキブリザードと重なってきて、この馬が能力のMAXを出せるのは東京と阪神京都外回りの2000m前後を平均ペースで駆け抜けたときだと私は思っているだけに、そして中山記念で相変わらず折り合いに危うさをみせながらも押さえて追い込むという形で好走して少し驚かされただけに、う~むそれでもやっぱりマイル路線なのか…と

スマイルジャックはダービー2着馬としてはリーチの一念先輩ですが、これもまたキャリアを積むごとに引っかかる面が出てきてマイル路線に転向しました

母はサンデー×マルゼン×セントクレスピンとスペシャルウィークと7/8同血で、そこにタニノギムレットですからダービー2着が当然の中距離血統

東京新聞杯は外枠からフワッと好位で折り合って、直線の叩き合いで踏ん張るといういい勝ち方で、そもそもこの馬は父のGraustark(Flower Bowl)3×4にAureoleを合わせていることもあり、どちらかというと前受けでしぶとい脚質なので、前々で運べるようになったのは大きいと思います(実際スプリングSも東京新聞杯もダービー2着も前受け)

まあマイル重賞を勝ったのだから安田路線にいくというのはローテとしては自然なんですが、好位で折り合えるようになった今こそ、中距離へ回帰すべきではないかという思いもやっぱりありますね~

リーチザクラウンとスマイルジャックに、タイキブリザード的大団円は待ち受けているのだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/088ac6941381aef0f8db175c4dbfb411

コメント (2)
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