西川のりお

西川のりおは、横中バック・ケースを名乗っていたころから暴走キャラだった。

楽屋受けはいいのだが客には受けなかった。

ある日、興奮した横中は「俺はターザンやぞ！」と叫び舞台の緞帳にぶらさがった。

ターザンの如く行くつもりだったが、緞帳はビリビリと破れていった。

劇場支配人は激怒した。

史上最高の作戦

「史上最大の作戦」のプロデューサー、ダリル・Ｆ・ザナックは「史上最大の作戦」に再起を賭けており、思い入れが強かった。

「自分の作品で、自分の作品であることを実感したい」と言い、演出させてくれと懇願した。

監督のケン・アナキンは、ザナックの思い入れを知っていたので普通なら絶対にさせないが、入念に打ち合わせをしたうえでザナックに演出をさせたという。