第6章 2009年の「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告
第1節 「安全保障と防衛力に関する懇談会」開催
麻生太郎・内閣総理大臣
は
「安全保障と防衛力に関する懇談会」
を
主宰し、
安全保障と防衛力、
防衛計画の大綱の改訂、
国家安全保障戦略の構築
に
向け動き出した。
「安全保障と防衛力に関する懇談会」
は
座長
に
勝俣恒久
東京電力
会長
を
迎え、
委員には
青木節子・慶應義塾大学総合政策学部教授、
植木(川勝)千可子・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、
北岡伸一・東京大学大学院法学政治学研究科教授、
田中明彦・東京大学大学院情報学環教授、
中西寛・京都大学大学院法学研究科教授が就任した。
専門委員
には、
加藤良三・日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー(前・駐米大使)、
佐藤謙・財団法人世界平和研究所副会長(前・防衛事務次官)、
竹河内捷次・日本航空インターナショナル非常勤顧問(元・防衛庁統合幕僚会議議長)
が
就任した。
「安全保障と防衛力に関する懇談会」
は、
2009年8月4日
に
報告書
を
麻生内閣総理大臣
に
提出した。
報告書
は
三章からなり、
第1章
では
新しい日本の安全保障戦略、
第2章
では
日本の防衛力のあり方、
第3章
では
安全保障に関する基本方針の見直し、
を
記している。