ユニバーサル・ソルジャー
カロルコ・ピクチャーズ
製作総指揮 マリオ・カサール
ジャン・クロード・ヴァン・ダム
ドルフ・ラングレン
アリー・ウォーカー
エド・オロス
レオン・リッピー
ジョセフ・マローン
ランス・ハワード
製作総指揮
マリオ・カサール
音楽
クリストファー・クランケ
撮影
カール・W・リンデンローブ
脚本
リチャード・ロススタイン
クリストファー・レイッチ
ディーン・デヴリン
製作
アレン・シャピロ
クレイグ・ボームガーデン
ジョエル・B・マイケルズ
監督
ローランド・エメリッヒ
ベトナム戦争中、スコット軍曹は発狂し味方や民間人を殺す。
殺した人間の耳を集めるスコット軍曹。
さらに殺しを続けるスコット軍曹を止めに入ったリュックだったが、二人とも死んでしまう。
25年後、フーバーダムをテロリストが占拠し、人質を殺害していく事件が発生する。
事件を解決したのはユニバーサル・ソルジャーという特殊部隊だった。
指揮官のペリー大佐は損害は無かったという。
テレビレポーターのベロニカとTVクルーは、立入禁止のユニバーサル・ソルジャーのトレーラーに接近し、ユニバーサル・ソルジャーの死体を発見する。
しかし警備兵に見つかり追跡され、さらに銃撃を受ける。
ベロニカの乗るフォードLTDは横転、TVクルーは死亡し、ベロニカのみ何とか逃げ延びる。
ペリー大佐とユニバーサル・ソルジャーはベロニカを執拗に追跡する。
ユニバーサル・ソルジャーにはスコット軍曹とリュックがいた。
なかなかよく撮れている。
日本のベテラン映画評論家は「中身が無い」と批判しているが、そういう映画なので仕方がない。
しかしフーバーダムでの対テロ戦で使われるヘリコプターが異様に古い。
MH-60Lブラック・ホーク特殊作戦ヘリコプター、UH-60Lブラック・ホーク汎用ヘリコプターの民間用シコルスキーS-70の映画撮影用塗装ものは無理としても
たいていの映画はUH-1H汎用ヘリコプターの民間用ベル212を陸軍塗装にして用意するが
それもしない。
ユニバーサル・ソルジャーが火だるまになるシーンもよく撮れている。
エド・オロスの眼球が撃ち抜かれるシーンの出来は良い。血が眼鏡のレンズに勢いよく噴き出しレンズを血で染め、エド・オロスらしい。
護送車バスを警護するパトカーがフォードLTDクラウンヴィクトリアなので壊されるのが確実だった。
護送車バスも古い。護送車バスに付けられている散光式回転灯も強引な付け方である。
護送車バスとユニバーサル・ソルジャーのトレーラーとのバトルは迫力がある。
リュックの実家で爆発炎上する小型ピックアップトラックは日本で生産して輸出されシボレーブランドで販売されたものであるが、「あれは日本車が爆破されている」と語られることは無い。
マリオ・カサールとマリオ・カサール率いるカロルコ・ピクチャーズの映画は面白かった。
しかしカロルコ・ピクチャーズは潰れてしまう。
カロルコ・ピクチャーズの『裸の十字架を持つ男』は誰も語らない。