NYと大阪が舞台、
1989年秋公開のパラマウント映画
『ブラック・レイン』。
松本警部補(高倉健)の息子役を演じたのは
ケン・ケンセイ
だった。
ケン・ケンセイは高知県出身の日本人で
1954年生まれで公開当時は45歳、1988年秋から1989年冬に撮影された際は44歳だった。
ケン・ケンセイはパラマウント映画『ブラック・レイン』に通訳として参加した。
映画スタッフはケン・ケンセイに松本警部補の息子役を演じることを勧めた。
松本警部補の役は23歳という設定だった。
ケン・ケンセイは
「自分はもう44歳、23歳の役なんか無理だ。」
と言った。
しかし映画スタッフは
「日本人は若く見えるから大丈夫だ。やってくれ。」
と44歳のケン・ケンセイに23歳の松本警部補の息子役を演じるように勧めた。
ケン・ケンセイは松本警部補の息子役を引き受けた。
『ブラック・レイン』
を観た日本人からは
「高倉健の息子にしては老け過ぎている。」
「息子には見えない。」
といった意見が多く見受けられた。