1992年秋になってようやくアメリカはF-16A/Bブロック20戦闘機の台湾への売却を認めた。
1988年にF-16C/Dブロック40/42戦闘機が、1994年からF-16C/Dブロック50/52戦闘機が導入されたが
台湾には能力を制限したF-16A/Bブロック20戦闘機が輸出された。
台湾がF-16A/Bブロック20戦闘機を導入できたのは90年代の終わりになってからであった。
民主党のバラク・オバマ大統領政権になってから
台湾はフランス製ミラージュ2000戦闘機60機に代わり
F-16C/Dブロック50戦闘機66機の購入をアメリカに打診した。
F-16C/Dブロック50戦闘機はオバマ時代にはすでに随分古くなった戦闘機になっていた。
F-16C/Dブロック50戦闘機を66機くらい輸出する程度なら特に問題はないものだったが中国はアメリカに抗議した。
民主党のバラク・オバマ大統領政権は台湾へのF-16C/Dブロック50戦闘機の売却を拒否した。
中国は1993年にロシアからスホーイSu-27戦闘機を26機輸入して以来、
Su-27戦闘機、Su-30戦闘爆撃機、Su-30MK2戦闘爆撃機と第4世代の高性能ロシア製を大量に輸入し、
さらにSu-27戦闘機を中国国内でライセンス生産、そしてSu-27戦闘機をコピー生産した中国製J-11戦闘機を製造している。
また中国は、F-16ファイティング・ファルコン戦闘機を参考にしたイスラエルのラヴィ戦闘機の技術を流用しJ-10戦闘機を開発・製造している。
中国は第4世代戦闘機を1500機保有している。
そして中国は第3世代戦闘機、第2世代戦闘機に相当し、爆撃任務に利用できるJ-8戦闘機、J-8Ⅱ戦闘機、J-7戦闘機、Q-5攻撃機、JH-7戦闘爆撃機も1000機以上あり、巡航ミサイル運用のH-6爆撃機もある。
ステルス戦闘機J-20戦闘機、J-31戦闘機も開発が進んでいる。
中国の大軍拡が進んだがバラク・オバマ大統領,ジョー・バイデン副大統領は手を打たなかった。アジアに興味も関心もないとしか言えない。
バラク・オバマ大統領は安全保障に興味がなく、次期国務長官候補のスーザン・ライス国家安全保障担当大統領補佐官はかなりの親中派だった。
ジョー・バイデン副大統領は特になにもしなかった。