3月19日の書き込みです。
ベラルーシでコロナウイルス感染者数が51人となりました。
一方で退院した人の数は6人。今日、明日にもさらに11人増えるそうなので、計17人の退院者数になりそうです。
経済の話。ベラルーシルーブルは1ドルが2ルーブル10コペイカあたりという為替レートを保っていましたが、中国経済とロシア経済の影響を受けやすいため、コロナウイルスの流行が始まってからじわじわとベラルーシルーブル安が始まって、1ドルが2ルーブル20コペイカあたりになっていましたが、3月10日に大きい下げ幅を記録し、1ドルが2ルーブル30コペイカに。その後少々持ち直したものの、また下がり続け、3月18日は1ドルが2ルーブル40コペイカに。そして今日は1ドルが2ルーブル50コペイカになりました。
ベラルーシルーブルの相場はコロナウイルスだけが原因ではなく、石油価格に左右されるロシア経済などもろもろの影響があるので、ウイルスのせいだけにはできません。
ちなみにベラルーシではガソリン価格が下がったり、政府が国民から買い上げる金の価格を上げたり、経済をめぐる動きが目まぐるしいです。
一般庶民としては輸入品の価格が上がることが一番の心配事ですね。
ベラルーシは海はなく、寒冷地にあるので、多くの食品を輸入しています。ベラルーシは国境を閉鎖はしていませんが、国境越えが難しくなっている今、輸入品の価格が上がるのではないかと心配しています。
トイレットペーパーなんて国内でも製造できるものなので、買い占め騒ぎはないのですが、値段が高くなると嫌だなあ、と思って今のうち買っておこう、という考えの人が多いのではないでしょうか。
すでにベラルーシでも買い占め騒ぎが始まった、と商店で空の棚をスマホで撮影してネット上で回しているベラルーシ人も昨日から現れましたが、売れ切れているのは、そばの実と除菌効果があるウエットティッシュぐらいです。しかも画像をよく見ると、除菌効果のあるウエットティッシュだけ「割引セール」になっていたので、単に安いから買った人が多かっただけのような気もします。
こういう誰が撮影したのかもはっきりしないネット情報に惑わされていてはいけませんね。
と思っていたら、ベラルーシの政府筋が、
「ベラルーシ人は事前に備えをちゃんとする民族です。今のうちに予備の食料品を購入しておきましょう。ただし頭を使って買いましょう。」
とアドバイス。
見方によっては買い占めを煽っているような発言とも取れますが、「在庫は十分あります。買い占めないでください!」と抑制するより、冷静で賢明なアドバイスのように私は感じました。
そもそもベラルーシ人は性格として慎重派が多く、それは歴史的に繰り返し戦争に遭って多くの人が死んでいるからです。そのため、戦争への備えは国にも住民にも心理的に備えがあるように思います。(平和ボケという表現の反対ですね。)
さらに冬が長い国なので、秋の収穫時には大量に保存食を作る民族です。ピクルス、ジャム、塩漬け、酢漬け、砂糖漬け、干しきのこ、干し魚、燻製ソーセージ、などなどなど。主食のジャガイモは地下の穴倉に大量保存。各家庭がこんな状態なので、食料品の買い占め騒ぎなど起こさないのではないでしょうか。
「いやあ、トロピカルフルーツ食べたいなあ。海の魚も。」
といった贅沢を言わなければ、食料品の輸入が仮に一切途絶えても自給自足率は高いので、ベラルーシ人は生き延びるでしょう。
去年の秋たくさん作ったピクルスを冬の間に食べてしまって、今なくなってきた、という人は今商店で買うと思いますが、それでも国のどこかに大量の保存食があるので、一時的に商店の棚が空っぽになってもすぐ補充されるでしょう。
それより輸入品の値上がり、売り切れのほうをベラルーシ人は心配していると思います。
さらに国の統制力が強いので、マスクなどの衛生用品はいざとなったら国が全て保管。配給制度を敷くのもスムーズに始められると思います。
もっともマスクについてはおとといバス停でマスクをしたベラルーシ人を見かけましたが、今年に入って2人目です。
ベラルーシでマスクをしているのはほとんど中国人です。
ベラルーシ人にどうしてマスクをしないのか質問したら、
「予防効果なんて特にないから。」「タバコ吸うとき邪魔。」
といった返事が返ってきました。
「大丈夫、うつらないよー。ははは。」
という楽観主義者も多いです。逆に、
「いや、私は心配してるよ。最近手洗いちゃんとしてるし。」
という人もいます。性格はそれぞれ違いますからね。
ベラルーシ人の良いところは、
「大丈夫だよー。ははは。」
と言っている人に対し、
「どうして危機感ないんだよ!」
と文句を言う人もおらず、
「いや、心配してるんだよ。」
と言う人に、
「神経質だなあ。心配性? やめときなよ。」
と言う人もいないです。
自分の意見は自分の意見として発言するんですが、それに対して、反応が乏しいです。つまり、批判や評価もない、逆に言うと、押し付けがましいアドバイスや共感の表明とかもないです。
他人がどんな意見であろうと、どうでもいいや、気にしない、と思っている人が多いです。
一長一短あると思いますが、今のところ、外国人に対するコロナ差別などはベラルーシにはないです。ここでは外国人である私は助かっています。
ベラルーシでコロナウイルス感染者数が51人となりました。
一方で退院した人の数は6人。今日、明日にもさらに11人増えるそうなので、計17人の退院者数になりそうです。
経済の話。ベラルーシルーブルは1ドルが2ルーブル10コペイカあたりという為替レートを保っていましたが、中国経済とロシア経済の影響を受けやすいため、コロナウイルスの流行が始まってからじわじわとベラルーシルーブル安が始まって、1ドルが2ルーブル20コペイカあたりになっていましたが、3月10日に大きい下げ幅を記録し、1ドルが2ルーブル30コペイカに。その後少々持ち直したものの、また下がり続け、3月18日は1ドルが2ルーブル40コペイカに。そして今日は1ドルが2ルーブル50コペイカになりました。
ベラルーシルーブルの相場はコロナウイルスだけが原因ではなく、石油価格に左右されるロシア経済などもろもろの影響があるので、ウイルスのせいだけにはできません。
ちなみにベラルーシではガソリン価格が下がったり、政府が国民から買い上げる金の価格を上げたり、経済をめぐる動きが目まぐるしいです。
一般庶民としては輸入品の価格が上がることが一番の心配事ですね。
ベラルーシは海はなく、寒冷地にあるので、多くの食品を輸入しています。ベラルーシは国境を閉鎖はしていませんが、国境越えが難しくなっている今、輸入品の価格が上がるのではないかと心配しています。
トイレットペーパーなんて国内でも製造できるものなので、買い占め騒ぎはないのですが、値段が高くなると嫌だなあ、と思って今のうち買っておこう、という考えの人が多いのではないでしょうか。
すでにベラルーシでも買い占め騒ぎが始まった、と商店で空の棚をスマホで撮影してネット上で回しているベラルーシ人も昨日から現れましたが、売れ切れているのは、そばの実と除菌効果があるウエットティッシュぐらいです。しかも画像をよく見ると、除菌効果のあるウエットティッシュだけ「割引セール」になっていたので、単に安いから買った人が多かっただけのような気もします。
こういう誰が撮影したのかもはっきりしないネット情報に惑わされていてはいけませんね。
と思っていたら、ベラルーシの政府筋が、
「ベラルーシ人は事前に備えをちゃんとする民族です。今のうちに予備の食料品を購入しておきましょう。ただし頭を使って買いましょう。」
とアドバイス。
見方によっては買い占めを煽っているような発言とも取れますが、「在庫は十分あります。買い占めないでください!」と抑制するより、冷静で賢明なアドバイスのように私は感じました。
そもそもベラルーシ人は性格として慎重派が多く、それは歴史的に繰り返し戦争に遭って多くの人が死んでいるからです。そのため、戦争への備えは国にも住民にも心理的に備えがあるように思います。(平和ボケという表現の反対ですね。)
さらに冬が長い国なので、秋の収穫時には大量に保存食を作る民族です。ピクルス、ジャム、塩漬け、酢漬け、砂糖漬け、干しきのこ、干し魚、燻製ソーセージ、などなどなど。主食のジャガイモは地下の穴倉に大量保存。各家庭がこんな状態なので、食料品の買い占め騒ぎなど起こさないのではないでしょうか。
「いやあ、トロピカルフルーツ食べたいなあ。海の魚も。」
といった贅沢を言わなければ、食料品の輸入が仮に一切途絶えても自給自足率は高いので、ベラルーシ人は生き延びるでしょう。
去年の秋たくさん作ったピクルスを冬の間に食べてしまって、今なくなってきた、という人は今商店で買うと思いますが、それでも国のどこかに大量の保存食があるので、一時的に商店の棚が空っぽになってもすぐ補充されるでしょう。
それより輸入品の値上がり、売り切れのほうをベラルーシ人は心配していると思います。
さらに国の統制力が強いので、マスクなどの衛生用品はいざとなったら国が全て保管。配給制度を敷くのもスムーズに始められると思います。
もっともマスクについてはおとといバス停でマスクをしたベラルーシ人を見かけましたが、今年に入って2人目です。
ベラルーシでマスクをしているのはほとんど中国人です。
ベラルーシ人にどうしてマスクをしないのか質問したら、
「予防効果なんて特にないから。」「タバコ吸うとき邪魔。」
といった返事が返ってきました。
「大丈夫、うつらないよー。ははは。」
という楽観主義者も多いです。逆に、
「いや、私は心配してるよ。最近手洗いちゃんとしてるし。」
という人もいます。性格はそれぞれ違いますからね。
ベラルーシ人の良いところは、
「大丈夫だよー。ははは。」
と言っている人に対し、
「どうして危機感ないんだよ!」
と文句を言う人もおらず、
「いや、心配してるんだよ。」
と言う人に、
「神経質だなあ。心配性? やめときなよ。」
と言う人もいないです。
自分の意見は自分の意見として発言するんですが、それに対して、反応が乏しいです。つまり、批判や評価もない、逆に言うと、押し付けがましいアドバイスや共感の表明とかもないです。
他人がどんな意見であろうと、どうでもいいや、気にしない、と思っている人が多いです。
一長一短あると思いますが、今のところ、外国人に対するコロナ差別などはベラルーシにはないです。ここでは外国人である私は助かっています。