ねぎ置き場~ひっそり貯えるネタの貯蔵庫~

(自称!)青春系ダンスユニット○~まる~の左。ダンスやったり、表現したがりな三十路が送るブログエンターテイメント

【ねぎ詩】とあるダンス少年の詩

2016-01-15 17:41:48 | ねぎ詩


街の中は日々
安定の押し売り
理想の家庭像の固定化
いい大学にいくため自分を捨てる
毎日同じことを繰り替えさせるために、先生が同じこと言ってる

何も言えずに
目の前の人に愛想笑いをして生きることが美徳で
教室にいるために笑って
自分自身楽しくない本音との摩擦で

耐えて、シャーペン握って
同じこと何回もしゃべってる先生達の声は遠くなっていく
それでも俺たちはここに座るべきか

毎日我慢をすることを教育され
毎日多くの「よくいる人」になるために教育され

俺たちの本音はポケットの中
しまったまま放課後
溜めて溜めて溜めて出す

ゴム底の上履きから生かしたシューズへ
窮屈な制服から俺らの主張のつまったTシャツへ
ラジカセをもってガラスに向かう

ガラスに映った自分は、ほおづえついてる教室の自分と違って
先生が教えてくれないことを今から踊る
「よくいる人」から「唯一の俺」へ
溜まりにたまった思いをビートに載せて

ただ踊ってるんじゃないぜ

これでも感謝してるんだ
今までここにくるまでに支えてくれた全てのパーツに
父、母、友達、先生、彼女

ただ踊ってるんじゃないぜ

これでも考えてるんだ
本当の自分、このままじゃいけない
変わりたい、このダンスで
主張したい、このダンスで

ラジカセのスイッチを押した瞬間から世界が変わる
スイッチを押したらしばらく後には戻れない

踊った後、ガラスに映った自分は、今までの自分と違うから

誰にも譲れない、俺の世界

ありがとう、俺にダンスをくれて
ありがとう、この世にダンスがあって

今日は簡単にこのシューズは脱げそうにない


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