三日間吹き続いていた風が止み、海岸へ行くと富士山が綺麗に見えました。
気象庁によると昨日(1/9)の館山市での最大瞬間風速は23.9mで西南西の風とのことでした。
台風並みの23mの風が真冬の南房総に吹く事はここ数年無かったので、とても驚きました。
海岸の植生の中まで木片等の漂着物があり、強風で波が被った事が分かります。
その強風は様々なものを海辺へと運んできました。
そのひとつは軽石で、黒、茶、白、グレー等色も様々です。
その中の一つにエボシガイが付着していました。
小さなエボシガイが軽石の周りに見られます。
このエボシガイはエボシガイ科エボシガイ属ルリエボシと言うそうで、この軽石に付着していたのは1~3mm位でとても小さいものです。
海面を漂いながら生活する蔓脚類で、甲殻類の仲間だそうです。
フジツボ類と同じように蔓脚を広げて、餌を掻き集めるそうです。
そして木の実に付着していたカルエボシです。
カルエボシとルリエボシは貝の様に見えますが、甲殻類に近い種だと知り、どうして動く事を止めて固着して生活するようになったのかと非常に興味深く思いました。
長い進化の過程で変化してきた生き物の形やその生態は様々で、今自分が見ているものも最終型では無く変わって行くのかもしれません。
カルエボシが付着した流木も打ち揚げられていました。
更に大きなヒトデもありました。
海底にあったものが波にかき混ぜられて砂浜に運ばれたのでしょうか。
まだ荒れた波が残る海の向こうには伊豆大島が見えました。