南房総館山・なぎさの自然詩

マルヒナガイ



今日の海岸散歩では陶片とたくさんのマルヒナガイを拾えました。
陶器の欠片はシー陶器とも呼ばれるそうです。そのシー陶器をマルヒナガイの皿に乗せています。



海岸から見る空は広々として、筋状の雲がいくつか見られました。



そして今日訪れた海岸の駐車場には赤色パイロンが置かれていて閉鎖されていました。緊急事態宣言中はずっとこのままだということです。


マルヒナガイとカガミガイ、ヒナガイはよく似ている貝です。
その違いを知りたくて原色日本貝殻図鑑で調べてみました。
マルヒナガイは「殻表には板状の輪肋が規則的に並び後端で尖る。白色無斑であるが時に淡褐色の放射彩がある、套線彎入(外套湾入)は甚だ深く中主歯下に及ぶ」とありました。
カガミガイは「殻は前種(マルヒナガイ)に似て多少大成し膨らみも少し強い。殻表の輪肋僅かに粗く両端で刺状とならない。白色無斑である」ことから、左側の貝は上の右側直線部分がトゲトゲしているのでマルヒナガイで、右側の貝は全体が丸い形なのでカガミガイのようです。




側面から膨らみ方の比較をしてみると右側のカガミガイの方が膨らみが大きいことが分かります。


マルヒナガイの裏側を見てみると薄らと模様が見えます。左側から中央に向かって白く濃い線が入り込んでいるのが外套湾入で、これが外側から内側へ深くに刻まれるのがマルヒナガイの特徴のようです。
ヒナガイは「殻表の輪肋は前後に強くその両端入り込んで著しく刺状となる。白色無斑または褐色の放射彩がある。套線彎入(外套湾入)は深いが本類としては比較的浅く中歯の辺まで達しない」とあり、家にある貝の中で探してみましたが、同じ特徴のある貝は見つかりませんでした。


今までにたくさん拾ったマルヒナガイで作ったウミガメ。頭やヒレも貝殻の欠片を利用しています。



シーグラスのリースと組み合わせてみたりして色々と工作しています。
しかしこういうものを作るにはセンスが必要ですね…。











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