南伊豆町石廊崎は、古くから風待ちのためにたくさんの船に利用された港です。陸地に深く入り込んだ天然の湾の地形が風待ちに適しているのです。
以前、その石廊崎に住む方に聞いた話ですが、写真のように港には入江があり、船着き場から順に「一の浦」、「二の浦」、「三の浦」と名前がついているそうです。そして外海に面した浦が「ぶんどうら」だと言うのです。
「ぶんどうら」というのは、「ぶん取る浦」のこと。嵐の晩に岬で灯明を焚き、それを目当てに近寄ってきた船が座礁したら積み荷をぶんどっていたそうです。すごい歴史があるのですね。