といっても、落ち込んでいるとか、悲しいとか、そういうわけ
ではなく、ある日を境に、そんな習慣が、ついてしまったからなのです。
それは、忘れもしない、K駅の前でおきた出来事でした。
何気なく、歩いていた、私の目の前に飛び込んできたのは
なんと、眼に余るほどの札束!
信じられないことに、そこには、長いことご無沙汰していた
5000円札の山が落ちていました。
”ああ、神様、こんな俺にも、ときには、幸運をくれるんですね。”
あまりの嬉しさに飛び上がりそうになる気持ちをなんとか押さえ、
まずは、自分の心を落ち着かせるために深呼吸。
スッーハーッー
周りに誰もいないのをしっかりと確認した後、私は震える手で、
その札束を握り締めたのです。
そして、おもむろにズボンのポケットに入れようとした瞬間
んん??
飛び込んできた文字は、なんと、”こどもぎんこう”
そうです。私が握り締めた5000円札たちには、しっかりと子供銀行と
書かれていたのでした。
アハハハハハ、と笑うしかなく、再度、誰もいないのを確認し、私は
その場を離れたのでした。
天国から地獄へ一瞬にして、舞い落ちていったような感覚を覚えた
ものの、それと同時になんだか、とてもくやしい気持ちでいっぱいに
なったのでした。
それ以来、私は、散歩をするたびに血眼になって、探しているのです。
もしかしたら、今度こそ、偽者では、なく本物が
落ちているのではないかと。
でも、残念ながら、落ちているのは、1円ばかり。
人生とは過酷なものなんじゃ、と神様に言われているような気分で
今日も私は、下を向きながら歩いています。
ではなく、ある日を境に、そんな習慣が、ついてしまったからなのです。
それは、忘れもしない、K駅の前でおきた出来事でした。
何気なく、歩いていた、私の目の前に飛び込んできたのは
なんと、眼に余るほどの札束!
信じられないことに、そこには、長いことご無沙汰していた
5000円札の山が落ちていました。
”ああ、神様、こんな俺にも、ときには、幸運をくれるんですね。”
あまりの嬉しさに飛び上がりそうになる気持ちをなんとか押さえ、
まずは、自分の心を落ち着かせるために深呼吸。
スッーハーッー
周りに誰もいないのをしっかりと確認した後、私は震える手で、
その札束を握り締めたのです。
そして、おもむろにズボンのポケットに入れようとした瞬間
んん??
飛び込んできた文字は、なんと、”こどもぎんこう”
そうです。私が握り締めた5000円札たちには、しっかりと子供銀行と
書かれていたのでした。
アハハハハハ、と笑うしかなく、再度、誰もいないのを確認し、私は
その場を離れたのでした。
天国から地獄へ一瞬にして、舞い落ちていったような感覚を覚えた
ものの、それと同時になんだか、とてもくやしい気持ちでいっぱいに
なったのでした。
それ以来、私は、散歩をするたびに血眼になって、探しているのです。
もしかしたら、今度こそ、偽者では、なく本物が
落ちているのではないかと。
でも、残念ながら、落ちているのは、1円ばかり。
人生とは過酷なものなんじゃ、と神様に言われているような気分で
今日も私は、下を向きながら歩いています。