トラさんの幼稚園バス

　　　　　　　　　　＜ラッキー７のふうせん飛ばし♪＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

もうコートなんかいらないや！というくらいポカポカ陽気だった昨日、
チケットをいただいていた「ヤクルトvs阪神タイガース」の
オープン戦を神宮球場まで観に行ってきた。

大阪が第二の故郷である我が家は
迷わず阪神タイガースの応援席へ！

結果は同点であったが、阪神は２本のホームラン。
そのときに応援席の皆さんと一緒に「六甲おろし」を歌うことが出来た。

んん～カ・イ・カン！

ポップコーンをほおばりながら長男がつぶやく。
「あ～六甲おろしをきくと、トラさんを思い出すなぁ～。
　トラさん、元気かな？」

　　　　　　　　　　　　

トラさん・・とは長男の幼稚園時代のバスの名物運転手さん。

３人の運転手さんがいる中で
「トラちゃんバス」は園児たちの人気ものだった。

阪神タイガースのキャップをかぶったトラさんが運転する
「トラちゃんバス」だけは「六甲おろし」の曲が流れ、
みんなで大盛り上がりできるバスだった。

ほとんどの園児が卒園までに「六甲おろし」を
歌えるようになる！・・・という特典つき。

もちろん運転手のトラさんは大の阪神タイガースファン。
もしかして園児をみ～んなファンにしちゃおう～というたくらみ？
なんてお笑いで話したりする母親たちであったが、

ある日、幼稚園の広報紙にこう書かれてあった。

「春などは幼稚園になかなか馴染めずにバスに乗るとき
　泣き出してしまう子もいます。そんな子が、
“あっ、六甲おろしのおっちゃんのバスや～！”と思って
　安心し、喜んで乗れるようなり、
　もう少しすると、みんなと一緒に六甲おろしを大声で歌えるようになる。
　そんな姿を見るのが私はこの上なくうれしいのです。」

・・・トラさんのトラさんなりの園児たちへの愛情。
　笑顔の奥にあるほんとうのあたたかさを感じた私なのであった。

　　　　　　　　　　　　

ともあれ、長男は「六甲おろし」の流れる
幼稚園バスで育った。

はじめてママと離れたドキドキした気持ちも
大事に幼稚園の葉っぱや石ころを持ち帰った日も
友達と「また遊ぼうね。」と約束したうれしさも
みんなみ～んな「六甲おろし」と一緒だった。

大きくなった今でも
心のどこかであの応援歌がたくましく流れている長男が
少し羨ましい私である。



　　　　　　
　思い出とともに「六甲おろし」を口ずさむ私でした。あは♪
　いつも応援ありがとうございます。よろしくお願いします！