妻たちの経営破綻…。

　　　　　　　　　　＜ありとあらゆる新聞を買ってみた！＞
“東証大暴落！”
“地球規模の金融危機！”
“ついに世界恐慌が来た！”

米国、リーマン・ブラザーズの経営破綻を受け、
昨日、今日の新聞の見出しの文字が躍る。

あの日の新聞もそうだった・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

長男の赤ちゃん時代からの仲良しであるママ友、Yちゃん。
私より２つ年下でソプラノの声が可愛らしい人だ。

私がオットの転勤でTOKYOを離れてからも
ちょくちょく長電話をする仲で、
（当時はメールなどない時代でしたので・・・）
そのピンクのモーツァルト的美声に
いつも癒される私であった。

忘れもしない１９９７年・・・。

朝届いた新聞一面にデカデカと暗黒の文字が躍った。
“山一證券　経営破たん！”

Yちゃんのご主人は
その山一證券にお勤めしていたのだった。

え～～！どうしよう～～！！

うろうろと、薄暗い部屋の中で
電話をしようかどうしようか、
どれくらい悩んだだろう・・・。

あの可愛らしいYちゃんの声が涙声になっていたら・・・
と思うとどうしても電話する勇気が出なかったのである。

すると・・・、

ツゥルルル・・・！
なんと！Yちゃんのほうから電話がかかってきたのであった。

「心配してると思ってかけちゃった。」

可愛らしいYちゃんの声は健在で
なんだかホッとする私。

でも、考えても考えても言葉が出ず、
「・・・大丈夫？」
・・・これが精一杯のひと言だった。

そんな私に、
「わからない・・・でも私がしっかりしなきゃって思うのよ。」
・・・というYちゃん。

がんばって！とも言えずただただうなづく私だったが、
とてつもなく力強い大木のようなYちゃんに
きっと大丈夫・・・、そう思うのであった。

日本の金融、経済の最前線にいる
オットをもつ妻たちは
多かれ少なかれ、
この十数年いろんな波を経験してきたと思う。

だけど、私の知る限り、
みんな家族の力で乗り越えている。
年賀状の写真の笑顔がそれを物語っているのだ。

　　　　　　　　　　　　　　

きっと大丈夫・・・。だけど・・・、

WHO WILL BE NEXT？

「次の破綻はどこだ？」と疑心暗鬼が飛び交う今、

また、
電話しようか、メールしようか、悩んでいる私がいる。

Yちゃんのご主人は
山一から外資へヘッドハントされたエリートなのである。




　　　　　
“震撼していられない妻”に応援よろしくお願いします！


世界経済よ！奈落の底に落ちないで～～！であります。