もちつきうさぎ

ぺったんぺったん、もっちもち!
ハートのおもちつきでスマイル満開なエッセイブログ。

おはぎ日和

2007-03-21 | おいしいもの
彼岸の中日の今日、
久しぶりに息子二人を連れて
実家へと遊びに行ってきた。
(・・・といっても徒歩7分!)

平屋の古い一軒家の実家は
こんなにお天気がよく暖かい日でも
家の中はとても寒い。

とくに台所は北側にあるので
とんでもなく寒い。

そんな寒い台所で何十年と家事をやってきた母が
今日はもち米を炊き、小豆をグツグツと煮て
待っていた。
おはぎをつくるのだ。


おはぎはあんこをくっけるのが難しい。
乾いた布にあんこをのばして
もち米のまん丸団子を入れてくるむのだが
これがなかなかどうしてうまくいかない。

すこしでも布が湿ってくると
もうベタベタしてくる。

試行錯誤の後、
バターナイフをつかって
うすーくあんこをのばしてみたら
うまくくるめたような気がする。


おはぎをつくっている最中、
息子たちが仏壇にお線香をあげていた。

つくりながらお線香の香りが漂ってくる。

その香りとともに
ず~っと昔、亡くなった祖母が
よくこうしておはぎをつくっていたなぁ~と
思い出した。

お線香の香り漂う中、
・・・寒い台所でおはぎをつくる母と祖母。

私の記憶の片隅にある
「彼岸の光景」が一瞬よみがえった。

そんな小春日和の一日だった。






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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
メルさんへ (ニーナ)
2007-03-22 23:55:25
天井が高くて本当に寒くて古い家なんです。明治生まれの祖父母と暮らしていた時のことなんて、普段の暮らしの中ではすっかり忘れているというのに、お線香の香りで思い出すなんて不思議なものだなぁと思いました。お彼岸だから・・・?

メルさんのおばあちゃんはどんなお料理をつくってくださったのかな?きっとメルさんの思い出の味なんだろうなぁ。
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fujiminoさんへ (ニーナ)
2007-03-22 23:32:04
「手作りおはぎ」は全部で30個。
すべて潰しあんでした。母はお砂糖少なく煮たようで、ほんのりとした甘さのおはぎが出来上がりました。
ダイエットしなくちゃ!と思いながらもついつい手がのびてしまう私です。(笑)

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Unknown (メル)
2007-03-22 20:31:22
「平屋の古い一軒家」「もち米を炊き、小豆をグツグツと煮て」「お線香の香り」・・・想像するだけで温かく懐かしいような気持ちになりました。と言っても、うちでは「おはぎ」を作る風景にお目にかかったことはないのですが。(^^ゞ
でもいいなあ。古きよき時代が蘇ってくるようで。

今はなくなってしまいましたが(震災で全壊)、母の実家で、亡くなった祖母が料理をしていた姿が目にうかんできました。
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手作りのおはぎ。 (fujimino)
2007-03-22 17:43:58
いいですね。手作りのおはぎ。
我が家も頂きましたが、かって来たおはぎでした。
潰しあんとこしあんがありますが、どちらでしたか、それとも両方かな。
バターナイフでの手作り、食べてみたいです。
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