歩いた歩いた・・・・！

　　　　　　　　　　＜病院にも春が来ました～♪＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　
春恒例の定期検診で成育医療センターに行ってきた。
春休みということもあり、会計など窓口はごった返してかまびすしい。

息子たちは、本を読んだりゲームをしたり
ほっといてもそこに座っていてくれるので
何にも心配することはないのだが、
ヨチヨチ歩きの赤ちゃんを連れているお母さんはたいへんだ。

久々に
「そっち行っちゃ、ダメ～！！」
「どこ行くんだよ～こらこら・・・！」などと、楽しい悲鳴を聞く。

そんな中、ものすごい突進型の赤ちゃんをみた。
母親他、お付きの者、二名。
とにかくよちよち歩きながら行動が早い。
「あ～！」と何かを指さしながらダーーーと走っていく。
その先でチラシをばら撒いたり、くつを脱ぎ捨てたり・・・！

お母さんは悲鳴をあげっぱなし！たいへんだ。

お母さんが会計に並んでいる間、
お付き者、二名は左右の道をふさぎ出口封鎖作戦！
だけどそれをあざ笑うかのようにフェイントをかわし逃げていく。
面白いほどの捕り物帳を繰り広げるよちよち歩きクン。
最後は木に縛り付けられるようにベビーカーに無理やり乗せられて
御用！となってしまったが、
ヨチヨチ歩きクンは満足気な顔で過ぎ去っていった。

　　　　　　　　　　　　

次男がまだつたい歩きだったころ、
こんなヨチヨチ歩きクンとは正反対のの～んびりクンだった。

でも一度だけ悲鳴！をあげたことがある。

小さな近所の病院の待合室。
長いすが向かい合って置いてある。赤ちゃんの足で２，３歩ほどの距離。
順番を待っている間、長いすをつたいながら歩く次男。

トトト・・・
トトト・・・。

時々、振り返っては自分の背のうしろにある反対側の長いすを見つめる。
でも、また、つたい歩き。

トトト・・・・。
トトト・・・・。

またまた、今度はジィ～っと反対側の長いすを見つめる。

何かを考えている・・・。

すると・・・！

ト　・　ト　・　ト　！　（手をはなして２，３歩！）

あ、歩いた～！歩いた歩いた歩いた～！！

なかなか歩き始めない次男を心配していた私は
思わずうれしい悲鳴をあげ次男を抱きしめたのだった。

待合室にいた他の患者さんたちが
みんな拍手してくれていた。

「ここまで来たね、がんばったね。」といいながらさすった
古くて茶色い長いすの感触を今でも覚えている。

それからは、よちよち、よちよち・・・・。

　桜舞う　　花道うれし　　帰り道　　
　　　はじめの一歩に　　　スキップする母　　　

あの日も桜の花びらが舞い散るような
あたたかな春の日だったなぁ～と懐かしく思い出す私であった。



　　　　　
　歩く！ってやっぱりスゴイことですよね～。
　いつも応援ありがとうございます！　よろしくお願いします。