この一ヶ月間、ほんと現場まみれでした。
まずは東京タンバリン。
ずーっと大阪に来て欲しかった劇団です。
本当に待ってました。
10年以上、観て飲むだけだったけど初めてスタッフとして関われた幸せ。
台風が直撃したり、色んな公演と重なって動員は厳しく本当に役に立てたのかは微妙だけど。
観に来て下さった方々の評判はよかった!
また大阪に来るときはご案内しますので、皆様お見逃しなく。
タンバリン終えてすぐ、またアイホール通い。
そう、極東退屈道場です。
林慎一郎くんの作品は毎回びっくりする。
今回は新作。前回の『サブウェイ』は衝撃的で、予想通りOMS戯曲賞を獲ったので
周囲からの期待も半端なかっただろうけど思った以上に面白かった。
前回とほぼ同じキャストでなんだかホームに戻った気がする現場でした。
今回新たなメンバーは河合良平くん。中々いい味出してましたぜ。
11月末は王子小劇場に行くので関東の皆様は必見ですよ。
本当は伊丹公演だけだったのに東京公演も帯同出来る事になった
ここの主宰、リリーこと森田さんは、なんだか同じ匂いのするひと。
今回で三回関わってるのだけど、それも再認識(笑)
海外戯曲、個人的には苦手分野なんだけど、
ここの演出、笠井くんは役者との対話が多いからみんなで作り上げていく感じがします。
そして一人一人が役者として立つことをしっかり認識してるから作品に厚みが出る。
ちょっとお洒落すぎるかもしれないけど(笑)
この三劇団の演出家に共通してる事は作品作りに対する粘り強さ、かな。
ある意味スタッフ&役者泣かせ。
でも最後までこだわり続けるその姿勢は見習うべき事がたくさんある。
ほんといつも感謝です。
さて今回の東京の劇場は初めて行く所だったけれど、実は前に何度か立たせて頂いた劇場が
移転、新しくオープンした上野ストアハウス。
みんなが場当たりしている中、事務所に呼んで頂いて昔話。
久しぶりに聞いた名前なんかが出てきて里帰り状態。
近所に安い八百屋と業務スーパー、美味しいパン屋とお豆腐屋さんも見つかって
快適に秋津食堂が出来ました。
でもやっぱり大阪の方が安いわ。
空き時間に自転車借りて合羽橋にも行ったけど道具屋筋の方が断然いい!
hmpの東京公演のあとは梅棒へ。
日程が間違ってて(私のミスでもある)本当は全日入りたかったけど
急遽お手伝いの方々を呼んでなんとかやりくり出来るように。
月曜日に小屋入りだったので私は仕込みの2日間のみ。
早く会いたいわ、打ち合わせしてないわで日曜日のバラシ終了後稽古場へお邪魔しました。
5月のLINX'S以来だから半年も経ってないけれど、その時のメンバーとの再会は格別。
チラシをもらったらこんな風に名前が載っててびっくり!
いやー、ほんとありがとう。
ちょうど通し稽古と言う事で打ち合わせをさくっと終わらせしっかり観せてもらった。
LINX'Sの時の話と他の二つの物語が絡み合って、相当すごいものになってる。
ここに照明と音響と衣装と舞台装置と・・・って想像するだけでわくわく。
あーでも本番観れないんだよ、残念なりよ。
気を取り直して小屋入り。
今人くんと制作のちーちゃんの計らいで本当は女子楽屋になるはずだった楽屋の一室が
秋津食堂に変身。
ザンさん、YOUちゃん、小板ちゃんごめんなさい。
お手伝いのOKとおはぎとにやって欲しい事や気をつけて欲しい事など伝授しつつ
買い出しして、仕込みに仕込んで、あっという間の二日間。
伊丹に帰ってhmp伊丹公演に。
東京公演からまた工夫を凝らしてまた新たな作品に仕上がりつつありました。
次は仙台公演、頑張って!
さて本来なら伊丹にいる予定でしたが、食事なしのタイムテーブルになったので
梅棒の千穐楽へ GO!
日曜日は替わりの人も見つからなかったのでご飯を作りがてら本番をやっと観る事に!
いやー、ほんとにほんとに本番観られてよかったー!!!!!
一度諦めてたからなお嬉しい!
始まる前からわくわくドキドキ。
もうねー、みんなが出てくるだけでじわっと涙。
こんなに素敵なメンバーが一生懸命、本当に頑張って、楽しんで、笑顔で。
それだけでもすごいのに、この作品全体の素晴らしさと言ったら言葉に表す事が出来ない。
やってる事は複雑で、色んな要素を組み込んでいるのに
このストレートなぶつかりようはなんだ?
本当に、みんなに会えてよかった。
呼んでくれてありがとう!
一ヶ月、本当に素敵な現場にまみれて帰って来て、
一つずつでもいいから、ちゃんと前に進もうと改めて思う。
雨の大阪で
梅棒『スタンス』のセットリストを聴きながら
大切なものは、この胸の中にもまだきっとあると願いつつ。