あいにくのお天気になったけれど、
これから春生の結婚パーティーに行きます。
春生と初めて会ったのは彼が高校生の時だったか。
小寿枝さんそっくりの顔で、いつも何を考えているかわからない、
静かな子という印象でした。
家族みんなで東京までライブに来た時も、
せっかく苦労して取ったチケットなのに、彼は一人遅れて来ました。
ライブに行かない私が彼にチケットを渡す為に入口で待っていると、
フランクフルトを頬張りながら悠長に歩いて来ます。
そういう時、普通は手前からでも走って来るよね?
もちろんイラっとしましたよ、ええ。
「あ、ねをさん。ありがとうございます」
と一言。
ライブ会場に入って行きました。
肩すかしをくらった感じでした。
その後なんだか笑いが込み上げて来て
一人で大笑いしたのを覚えています。
大阪に来て居候していた時は、毎朝小寿枝さんの
「春生ーっ!春生ーっ!」
という怒鳴り声で目が覚めます。
この家で何か起こると決まって春生のせいにされます。
彼は口答えも言い訳もせず、黙々と支度をします。
なんて、我慢強い子だろうと思いました。
みんなが寝てしまった後、春生と二人もしくは春生の従兄弟と三人、あるいは春生の幼なじみと、
親に言いにくい話をしながら飲んだものです。
その時の彼の饒舌さは、最初に会った印象なんて吹っ飛ぶほどです。
やっぱり、大竹野家の息子だなぁと思いました。
あの事故の時、春生はなんともたくましく、弔問客から父親の話を聞いていました。
その姿は今も忘れられません。
彼女は前々からお家にもよく遊びに来ていてすでに家族として受け入れられていました。
とても芯の強い、とても優しい、控え目な彼女です。
その二人がようやく結婚です。
年の離れた弟のような春生。
いつまでも真っ直ぐな春生。
自分で芝居をやりたいと言って舞台に立った時、初めて大竹野さんに似てるな、と思いました。
春生、おめでとう。
貴方達が同居すると聞いて、どんなに嬉しく思った事でしょう。
本当に幸せに。
いつもみんなを受け入れる大竹野家の居心地の良さを、今度は貴方達が作っていってね。
願わくば、近い未来に、新しい家族が増えて、小寿枝さんに真の笑顔が戻って欲しい。
他人の勝手な言い分ですけどね。
春生、おめでとう。
今日は一升瓶を割らないようにね!
これから春生の結婚パーティーに行きます。
春生と初めて会ったのは彼が高校生の時だったか。
小寿枝さんそっくりの顔で、いつも何を考えているかわからない、
静かな子という印象でした。
家族みんなで東京までライブに来た時も、
せっかく苦労して取ったチケットなのに、彼は一人遅れて来ました。
ライブに行かない私が彼にチケットを渡す為に入口で待っていると、
フランクフルトを頬張りながら悠長に歩いて来ます。
そういう時、普通は手前からでも走って来るよね?
もちろんイラっとしましたよ、ええ。
「あ、ねをさん。ありがとうございます」
と一言。
ライブ会場に入って行きました。
肩すかしをくらった感じでした。
その後なんだか笑いが込み上げて来て
一人で大笑いしたのを覚えています。
大阪に来て居候していた時は、毎朝小寿枝さんの
「春生ーっ!春生ーっ!」
という怒鳴り声で目が覚めます。
この家で何か起こると決まって春生のせいにされます。
彼は口答えも言い訳もせず、黙々と支度をします。
なんて、我慢強い子だろうと思いました。
みんなが寝てしまった後、春生と二人もしくは春生の従兄弟と三人、あるいは春生の幼なじみと、
親に言いにくい話をしながら飲んだものです。
その時の彼の饒舌さは、最初に会った印象なんて吹っ飛ぶほどです。
やっぱり、大竹野家の息子だなぁと思いました。
あの事故の時、春生はなんともたくましく、弔問客から父親の話を聞いていました。
その姿は今も忘れられません。
彼女は前々からお家にもよく遊びに来ていてすでに家族として受け入れられていました。
とても芯の強い、とても優しい、控え目な彼女です。
その二人がようやく結婚です。
年の離れた弟のような春生。
いつまでも真っ直ぐな春生。
自分で芝居をやりたいと言って舞台に立った時、初めて大竹野さんに似てるな、と思いました。
春生、おめでとう。
貴方達が同居すると聞いて、どんなに嬉しく思った事でしょう。
本当に幸せに。
いつもみんなを受け入れる大竹野家の居心地の良さを、今度は貴方達が作っていってね。
願わくば、近い未来に、新しい家族が増えて、小寿枝さんに真の笑顔が戻って欲しい。
他人の勝手な言い分ですけどね。
春生、おめでとう。
今日は一升瓶を割らないようにね!