7月30日~8月1日の2泊3日で
「夏休み 被災地支援 夏の子ども事業 橋野たんけんキャンプ」
を拠点である橋野保育所周辺で開催しました。
残念ながら地元から2泊3日で参加する子はいませんでしたが、
北海道の子どもたち4名が参加してくれました。
<キャンプ1日目>
この前まで蒸し暑かった釜石ですが、
なかなか太陽が顔を見せてくれません・・・
この日も朝から雨がしとしとしていたので、予定の川遊びは明日に延期。
夜は橋野地区の近くの神社のお祭りがあったので、
神社までお散歩、お参りをしてきました。
昔から遠野とつながりが深い橋野地区。
保育所の近くを流れる沢檜川には遠野物語の五郎兵衛淵という話があり、
かっぱが登場します。
かっぱが大好物のきゅうりを持って、お散歩に出かけてきました。
さてさて、かっぱに出会えたかな!?
<キャンプ2日目>
今日は日帰りですが、仮設住宅に入居している子どもたち5名が合流。
「仲良くなろう」ことでさっそくネイチャーゲーム!
自己紹介もしながら、自然と動物について詳しくなる子どもたち。
最後は外に出て、フィールドビンゴに挑戦!
初めての場所でもいろいろな感覚を使って
探そうと思えば、いろいろなものが見えてくる。
不思議だね。
自然のなかで宝物探しに夢中になっているとあっという間に午前中が終わってしまいました。
今回、岩手県ネイチャーゲーム協会のなべちゃんことWTBさんにご協力いただきました。
子どもたちに素敵な時間をありがとうございました。
午後からは沢檜川の上流へ。
ちょっと肌寒いけれど、川遊びだぁ!
初川遊びの子もいましたが、緊張していたのはほんの数分。
あっという間に飛び込みをしたり、生き物を探したり、川の流れに身を任せたり・・・
様々な遊びをする子どもたちでした。
保育所に帰ってからは、
ご近所さんの畑に行き、じゃがいも、かぼちゃ、なす、ピーマンの収穫体験。
軍手をどろんこにしてみんな帰ってきました。
さて、このあとはこの野菜を使って野外炊事に挑戦です。
メニューは「橋野のたっぷり夏野菜カレー」。
お味のほうは・・・
もちろん「うまい!」
なんたって、収穫したばかりの旬の野菜ですからね!
まずいはずがありません。
帰るまでの時間には仮設住宅、北海道の子どもたちが一緒に遊ぶ姿が見られました。
ほんの一日だったけれど、盛りだくさんな一日。
お互いにいい思い出ができたらうれしいです。
<キャンプ3日目>
今日は「世界遺産登録候補 橋野高炉跡」に見学に行ってきました。
地元のガイドもしている佐々木さんに案内していただきながらだったので、
ただ単に見るよりも理解が深まりました。
鉄をつくるためには
①木炭があること、②鉄鉱石があること、③水路があること
という条件がないといけないそうで、
この場所に高炉があったという現実が実感できました。
北海道の子どもたちのなかには室蘭出身の子もいて、
同じ新日鉄があるということで親近感を覚えたようでした。
明日、北海道の子どもたちは帰道します。
どんなことを感じてくれたのか。
言葉にすることは難しいと思いますが、
正直な言葉で聞きたいです。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
釜石で育った私ですが、
海、鵜住居川の上流にこんなにきれいな川が流れ、
こんなにも素敵な地域が広がっているとは知りませんでした。
きっとこのような地域の宝物は探せば、探すほどに出てきますし、
知れば知るほどに楽しくなり、この地域を誇りに思うようになるでしょう。
現に私がそうですから・・・
釜石を好きに、そして誇りに思う子どもが増えることを
願いながら、次回の日帰りプログラムに備えたいと思います。
次回は幼児向け:8月6日
幼児~中学生:8月9、10、11日に開催します。
柏崎
※キャンプで使用したテント、シュラフ、レインウェアは「NPO法人 北海道NPOファンド」からの
助成を受けて購入いたしました。ありがとうございました。