日本四人将棋連盟

創立11周年
四人将棋の棋戦情報やイベント情報、コラムなどを発信しています。

競馬の実況やってたら突如乱入したトラックに轢かれて...

2022年03月09日 | コラム
『競馬の実況やってたら突如乱入したトラックに轢かれて、謎の超展開に困惑しながらも流石に死んだなと思ったら、なんやかんやで生きてて、なんか知らんけどその場のノリで四人将棋の実況をやらされることになったん件』

ということで、なろう系の素晴らしいTITLEです。でも、まあ……こんなに秀逸な文章を書いてる大池だけ目立っちゃって妬まれちゃう希ガス。出る杭は打たれるんでね。あっ、そうだ! このTITLEをつけたのは岸亜ということにしておいてやる。そうだ、それが良い! と裏方で話をつけたところで、本編にいきますか。



今期の天帝戦も折り返し地点に到達! 現時点で優位に立っているのは誰なのか、振り返ってみましょう。
先頭を駆けてくるのは岸亜双棋帝! 三勝を挙げ、優勝まであと一歩(一勝)! 先頭の景色は譲らない。このまま逃げ切りたいところ。
そこから一歩(一勝)分遅れて、あるきびと四段が追いかける! 昨年度の最多勝、最多連勝(シングルス)を獲得した実力者。逆転の可能性は大いにある。一番人気(暫定順位)に応えたい。
さらに遅れて、みずにゅー二段と大池正康雷帝が並走中。昨年度の対局数ランキング一位と二位に滑り込んだ二人。勢いは負けていない。
さあ、今、第四コーナーを曲がって最終コーナーへ、最初に立ち上がってくるのは……。

大池正康(@JYSL14_grz

王双戦 幻となった1局

2021年10月27日 | コラム
王双戦 第13局。
シリーズ終盤で事件が起きた。

4人が揃って開局直後に、再対局が言い渡される。運営の準備不十分の為だ。

普段なら、すぐに対局を中断して再対局を始める場面。
しかし、この対局は中断せずに続いた。
60手に及ぶ熱戦。しかし無効試合となった、幻の1局だ。

観戦記

序盤は静かな出だしでしたが、1手1手の駆け引きが続きます。
ひょうすべさんが8七銀。一見、挟まれたMantaさんが危ないようですが…

みずにゅー初段が8二銀と噛みつく。
ダブルスはペア戦なので、Mantaさんをサポートに行きます。
Mantaさん集中攻撃の構図から、隣同士で睨み合う戦いになりました。



お互いに悪手は出ませんが、Manta陣営は徐々に悪くなります。
対して、サムライ&ひょうすべペアへは手がつかない。

みずにゅー&Mantaペアは最後まで粘り続けましたが、
ひょうすべさんが、60手目で見事に討ち取りました。

60手は、公式戦であれば過去最長手数。
大熱戦の1局があったことを、ここに記録します。
尚、再対局では勝利ペアがひっくり返り、こちらも熱い1局でした。

王双戦も残すところ1局!


いよいよ明日、最終局が行われます。
優勝候補は、大池雷帝とみずにゅー初段の直接対決。
全参加者の成績も再計算され確定します!
どちらが王双の称号を掴むか、ご期待ください!


日本四人将棋連盟

左玉の現状と将来性

2021年09月03日 | コラム
数年前「ioru流」が生まれた。


その斬新なフォルム、発想は四人将棋界に革命をもたらした。
ioru流から「右玉」「土竜右玉」「あるきびと流」に派生。これらをまとめて「右玉」という。
最初は「ふざけた指し方」「実用的でない」といった声も見受けられたが、日に日に評価を上げ、
今となっては「右玉」はなくてはならない存在になった。
B級戦法からS級戦法に成り上がったのである。

そんななか一部のプレイヤーから注目を集める戦法がある。
「左玉」である。「右玉」があるなら「左玉」があっても不思議ではない。
しかし現実は厳しいようだ。

四人将棋は基本的に下家(右側)を攻めるゲーム。つまり左側から攻撃が来る。
右玉はその戦火から逃げるように王様が進軍するが、
左玉は戦火に王様自ら突っ込むようなもので、はっきり言えば自殺行為である。
実践的ではない、少なくとも現状は。

というのもそもそも「右玉」自体が最初はB級戦法だったのだ。
「左玉」も右玉と同じように安全に組める戦術が確立されるかもしれない。
そうして、成り上がるかもしれない。
今後の動向に注目だ。

大池正康(@JYSL14_grz

棋戦優勝者に賞状をお贈りしました!

2021年07月07日 | コラム
いつも当連盟ブログをご覧頂き、誠にありがとうございます!

今シーズンより、棋戦優勝者に賞状と記念品をお贈りしています。
ご参加くださった皆さんの良い思い出になりますように!









Special Thanks
ホリコシ様天童将棋駒の製造販売
善勝寺 有常様京将棋連合
あんちっく様あんちっく 笑ってしまうほど斬新な総合開発メーカー!

※対象者は、昨年11月以降の棋戦で優勝した方です。
※記念品は、予告なく変更する場合があります。

日本四人将棋連盟
運営一同

会員になるとは【2022年版】

2021年01月02日 | コラム
最終更新:2022/7/3

当連盟の会員になるとは、どういうことでしょうか。

新人王戦などの棋戦は、会員限定の棋戦です。
これは、会員の段位によって出場制限を設けている為です。
会員でない方は、会員になることで、応募できます。


会員にならずに棋戦参加する方法


大半の棋戦は、会員にならずに参加できます。


会員限定入会不要
タイトル戦天帝戦&ランキング戦棋帝戦、竜帝戦、雷帝戦
一般棋戦新人王戦最強位戦、達人戦、
四将マスターズ
ダブルス棋戦王双戦

① 棋戦の告知をご確認ください。


当連盟ブログ、TwitterYouTubeで告知を行います。
告知内容をお読みいただき、期限内にご応募ください。
<四将マスターズの例>

② 四人将棋のルールと棋戦のルールをご確認ください。


四人将棋のルールは、原則 対局サイトのシステムに則ります。
基礎ルールは こちら で分かりやすく解説しています。
詳細な規定は、全棋戦における運営規約 をご一読ください。

③ 以下を連盟にご連絡ください。


大会参加名・5文字以内で公序良俗に反さない名前を受け付けます。
・別の参加者の名前と被ることはできません。
連絡先・大会中は、TwitterのDMか、GoogleChatで連絡を取り合います。
・既にアカウントをお持ちの方は、そちらをご使用いただけます。
・Twitterの場合、開催期間中は必ず相互フォローをお願いします。

TwitterのDMか、メール等でご連絡ください。
大会用のグループDMへ招待致します。

Twitter日本四人将棋連盟(@JYSL1029)
メールopen.yoninshogi@gmail.com
Discord岸亜双#3245
LINE OpenChathttps://t.co/XKxDRYWqPT?amp=1


④ 日程を相談し対局してください。



運営者主導のもと、対局日時を決めます。
対局日には、SDIN四人将棋サイトに集合し、対局を行います。
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会員になると何が変わるか


① 段位が割り当てられ、個人成績が記録されます。




棋士データベース 記録のページ 昇段規定

② 連盟DMに招待され、四人将棋の情報をいち早く受信・発信できます。




棋戦や大会の情報/昇段者の情報/ルール変更の情報
会員同士の交流

③ 最高タイトルの天帝戦や新人王戦に参加できます。




参加方法は 会員にならずに棋戦参加する方法と変わりません。
告知内容に返信する形でご連絡ください。

④ その他


・ルール変更案などの議決権、会長選挙の選挙権を持ちます。
・四人将棋などに関連した動画を、連盟チャンネルから発信できます。
・個人情報の請求や金銭の行き来は一切ありません。
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会員になる方法


① 以下を連盟にご連絡ください。


会員名・5文字以内で公序良俗に反さない名前を受け付けます。
・別の会員の名前と被ることはできません。
・会員名は、原則変更しません。
連絡先・Twitterアカウント or Googleメールアドレスをご連絡ください。
・既にアカウントをお持ちの方は、そちらをご使用いただけます。
・Twitterの場合、相互フォローをお願いします。

TwitterのDMか、メール等でご連絡ください。
交流用のグループDMへ招待致します。

Twitter日本四人将棋連盟(@JYSL1029)
メールopen.yoninshogi@gmail.com
Discord岸亜双#3245
LINE OpenChathttps://t.co/XKxDRYWqPT?amp=1



② 全棋戦における運営規約をご一読ください。


全棋戦における運用規約

③ 連盟DMに棋戦や棋士総会の通知が来ますので、ご自由にご参加ください。


棋戦や棋士総会の参加は挙手制です。
ただし棋戦参加後は、他の参加者に迷惑を掛けない為、必ず対局日に参加してください。
対局日の延期等は、棋戦の審判に相談してください。
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連盟は会員が増えると嬉しい




当連盟は、四人将棋の普及を1つの目的としています。
連盟DMに入っていただくことで、四人将棋好き同士で交流して欲しい。
棋戦にたくさん参加して欲しい。という思いがあります。

また、会員になっていただくことで、
会員数を実績として、より説得力のある広報が可能になります。

これまで、会員になる負担を極力削って参りました。
現在は、大会参加とほぼ同じハードルでご入会いただけます。
皆様のご入会を、心よりお待ちしております!
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棋士総会とは何か


会員は、棋士総会にご参加いただけます。(参加自由)
棋士総会とは、棋戦のルール変更や連盟の方針を話し合う場です。
通常、毎月第4金曜日の夜にDiscordで開催します。

第8回棋士総会の報告


第7.5回棋士総会の報告

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運営協力者を募集中


当連盟は、数人のボランティアで運営されています。
対局運営/広報/動画撮影/棋界記事などを、自主的に行っています。

近頃は特に、対局実況者の人手が足らず、実況動画の本数が少なくなっています。
まず1局から、実況をお試し頂けます。ご協力いただける方を随時募集しております!

また、動画編集者も人手不足です。(対局動画のカット編集/PV作成)
対局は参加しないけど運営は手伝えるという方も、絶賛募集中です!
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会員を辞める方法


① 対局に暫く参加しない場合は、休場できます。


休場の目安半年以上、対局に参加しない(例:受験勉強のため)
引退の目安2年以上、対局に参加しない(例:仕事が忙しく復帰目途が立たないため)

以下へDMをお送りください。
岸亜双のTwitter
りゅうのTwitter

② 音信不通(既読無し)の場合、自動で休場になります。


自動休場連絡後に1ヵ月、既読無し
自動引退連絡後に6カ月、既読無しあらかじめ休場連絡を頂いている場合、音信不通で問題ございません


③ 引退時の注意


・連盟ブログ上の会員成績は、リセットされません。
・復帰される場合、成績を引き継いでの復帰となります。

日本四人将棋連盟
運営チーム

基礎は本将棋で鍛える

2020年09月09日 | コラム
四人将棋は駆け引きのゲームだ。
下手に駒得すれば、駒損した2人が結託し、集中攻撃される。
結託した2人の間でも、油断すれば裏切り合いが起こる。
さっきから黙り込んでいる彼は、介入する時を今か今かと狙っているのだ。
この駆け引きを制す者が勝者となる。

では、結託するために何が必要か。
1つは、アイディア。
「普通に寄せても詰まないが、急に銀がポンと現れれば詰む」
といった思考が求められる。柔軟な発想と、それを裏付ける読みが必要だ。
もう1つは、信用できる相手だ。

では、裏切るために何が必要か。
1対1でゴリ押しできる力だ。
裏切るタイミング、裏切られるタイミングを計る大局観が必要だ。

四人将棋の駆け引きの土台には、本将棋の技術がある。
読む力・ゴリ押す力・大局観を見直してみるのも一興だろう。


Twitter棋戦同盟|オンラインで本将棋の棋戦を開催している団体。


第8期月光戦|将棋ウォーズで対局。順位戦形式。9/13(日) まで受付。


第2期昇竜戦|将棋クエストで対局。早指しトーナメント。締切未定。


第74期雷帝戦七番勝負特集

2020年08月31日 | コラム
まもなく、第74期雷帝戦七番勝負が始まります。
そこで、今年就職して状況が一変したはずなのに、新型コロナの影響で休まされまくり、8/17(月)に国内歴代最高気温タイの41.1℃を記録した浜松市中区で生まれ育って地元で働く私、副会長の高城亜樹が第74期棋帝戦、第74期竜帝戦に続き、インタビューさせていただきました!!

まずは、予選A卓1位通過のあるきびと四段です!
前々期雷帝として復位目指して頑張って頂きたいです。

高城「まずは、予選全5局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
「三人攻撃の明確な定義が必要だと改めて思った」
高城「では、第74期雷帝戦への意気込みをお願いします。」
「結果よりも理念を重視したガチ合理主義でいく。」

続いて、予選B卓1位通過の中司晃貴六冠です!絶対王者もこのタイトルは挑戦者です。全冠再独占に期待がかかります。

高城「まずは、予選全5局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
中司「苦しい局面もありましたが、全体的に見ると自分らしい内容で勝つことが出来たかなと思います。」

高城「では、第74期雷帝戦への意気込みをお願いします。」
中司「七冠王復位目指して頑張ります。」

【追記 9/2】中司六冠は第74期竜帝戦にて竜帝を失冠し、五冠に後退しました。

続いて、予選プレーオフ通過のやきそば初段です!
タイトル戦本戦出場は初めてですが、3人の雷帝経験者に負けずに頑張って頂きたいです。

高城「まずは、予選自卓全5局とプレーオフの自身の内容についてはどうでしょうか?」
やきそば「予選では詰み逃しなど、勝ち切れない将棋が多かったため反省しています。一方POでは自分らしい対局ができました。」

高城「では、第74期雷帝戦への意気込みをお願いします。」
やきそば「強い方々と対局する貴重な機会を得ました。出るからには雷帝奪取が目標ですが、まずは一局一局に真摯に向き合い、シリーズを通して良い経験ができればと思います。」

そして、このタイトルではあの絶対王者に勝っている、日本四人将棋連盟会長の岸亜双雷帝です。絶対王者に負けずに防衛して欲しいものです。

高城「まずは、岸亜双さんにとって雷帝とは?」
岸亜双「ホームです。ここは自分の居場所だと思っています!」

高城「では、第74期雷帝戦への意気込みをお願いします。」
岸亜双「序盤の挟擊ゼロを目指します。確実に順位アップし、防衛します!」

四者四様に気合いは十分。
第74期雷帝戦七番勝負は近日開幕です。

「夏の早指し祭2020」レポート

2020年08月23日 | コラム
8月16日(日)、夏の早指し祭2020が開催されました。

本企画は、YouTubeライブにて視聴者の対局を実況するというもの。
放送4時間で全8局指され、豪華W実況とコメント欄で賑わいました!

祭りの全容は、こちら でご覧になれます。


★中司六冠/あるきびとさんとの掛け合い実況

今回、あるきびとチャンネル とコラボして、豪華W実況が実現!


中司「さあ直撃」
あるきびと「これは(2三の)金にぶつけましたね」
中司「これは部分定跡でね、あの…おーっと」
あるきびと「あー飛車ですか!」


★当日飛び入り参加/5分切れ負けの特殊ルール

5分切れ負けの特殊ルールについていけない!


両チャンネルの視聴者から、当日飛び入り参加者を募集し、全18名に参加いただきました!
始めは早指しの特殊ルールに戸惑う参加者も、少しずつ時間に慣れていきます。


★1位にはハーゲンダッツ/2位はロールケーキ!

対局上位者には、夏を乗り切るための景品付き!


四人将棋ファンが集い、共に対局し、コメントし、実況を見る。
四人将棋チックな一夜を過ごせましたか?
運営陣も、非常に楽しめました。
祭りにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

第74期竜帝戦十番勝負特集

2020年07月14日 | コラム
まもなく、第74期竜帝戦十番勝負が始まります。
そこで、今期竜帝戦予選に出場したものの1撃破も出来なかった私、副会長の高城亜樹が第74期棋帝戦に続き、インタビューさせていただきました!!

第74期竜帝戦は現在進行中の第74期棋帝戦と予選通過順位も含めて全く同じ顔ぶれとなります。

まずは、予選1位通過のりゅう三段です!

高城「まずは、予選全7局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
りゅう「予選は出来過ぎでした。強豪ひしめく中で1位通過できたのは大変嬉しいことです。」

高城「次に、予選通過順位も含めて第74期棋帝戦と全く同じ顔ぶれであることについてはいかがですか?」
りゅう「最初聞いた時は驚きました。自分はともかく、通過メンバーが同じということは、今強い棋士としての立ち位置を確立してきたのではないでしょうか。」

高城「最後に、第74期竜帝戦への意気込みをお願いします。」
りゅう「竜帝戦、棋帝戦のダブルタイトル戦という事で大変だとは思いますが、精一杯頑張りたいと思います。」

続いて、予選2位通過の岸亜双雷帝です!

高城「まずは、予選全7局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
岸亜双「隙のない予選メンバーで苦しい戦いでした。私自身は、今時の戦い方に馴染めた気がします。」

高城「次に、予選通過順位も含めて第74期棋帝戦と全く同じ顔ぶれであることについてはいかがですか?」
岸亜双「りゅうさんにも中田さんにも下積みがあり、今日までに数段強くなっています。彼らにも絶対王者にも敬意を示します。」

高城「最後に、第74期竜帝戦への意気込みをお願いします。」
岸亜双「予選とはルールが違いますので、切り替えて挑みます。もちろん、奪取を目指します!」

続いて、予選3位通過の中田正康初段です!

高城「まずは、予選全7局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
中田「実力以上に運が味方してくれた。自分らしい将棋を指して、挑戦権を獲得できたのが一番嬉しい。特に最終局は最高だった。」

高城「次に、予選通過順位も含めて第74期棋帝戦と全く同じ顔ぶれであることについてはいかがですか?」
中田「中司竜帝から四人将棋の厳しさを教えられ、岸亜雷帝の棋風を参考にさせて頂き、りゅう三段と肩を並べようと努力してきた。旧連盟時代から追いかけて来た背中に追いつきつつある、そう思うと、自分の成長を感じる。この面子で対局ができる、それだけでも、私にとっては幸福。順位は単純に現在のパワーバランスが現れていると思う。その点、まだまだ実力不足だと感じる。」

高城「最後に、第74期棋帝戦への意気込みをお願いします。」
中田「偉大な先輩方に一矢報いる。自分の限界を超越する。」

そして、第74期竜帝戦も予選通過3人を迎え撃つのは本将棋のプロ、羽生善治九段よりも多くのタイトル連覇を重ねる四人将棋の絶対王者、中司晃貴竜帝です。

高城「まずは、中司六冠にとって竜帝とは?」
中司「竜帝はとても相性がいいタイトルだと実感してます。33連覇という数字が全てを物語っているのかなと思います。」

高城「次に、予選通過順位も含めて第74期棋帝戦と全く同じ顔ぶれであることについてはいかがですか?」
中司「やはりその時の勢いが乗っている棋士、安定して強い棋士達の集まりなのかなと。でもまだまだ若手には負けられません。」

高城「最後に、第74期竜帝戦への意気込みをお願いします。」
中司「自分らしい四人将棋を指して防衛を目指します。」

四者四様に気合いは十分。
第74期竜帝戦は近日開幕です。

移り変わりゆく時代

2020年07月06日 | コラム
私が会長職を降りて、1カ月余りが過ぎました。
現在は岸亜双会長が連盟を引っ張っていく為、頑張ってくれています。
直近の話題は連盟とTwitter棋戦同盟が提携を結んだことでしょうか。
これも連盟が四人将棋が、発展していく為の一つの行動だと思います。

運営は任せて、今後自分は目の前の対局に全力で挑みます。
最近は若手の台頭が著しいですが、更なる記録を打ち立て、
棋界のトップで在り続けられるように精進致します。

日本四人将棋連盟
中司晃貴六冠

竜帝戦予選も大詰め!~挑戦権争いの動向~

2020年07月05日 | コラム
棋帝戦と並行して実施されている第74期竜帝戦の予選。
今回は外部参加含め7名が予選にエントリー。ポイント無しの1人4局というルールで3枠の挑戦権を争っている。
現在全7局中の5局まで終了し、いよいよクライマックス。現在の状況を整理してみよう。



すでに一歩抜け出し、挑戦権を獲得しているのがりゅう三段だ。
3戦3勝と大暴れし残り1局を残して2位以上での予選通過を確定させている。
孤軍派の若き雄が棋帝戦に続いての連続挑戦ということで、悲願のタイトル獲得にますます期待が高まる。

現状の2位以下は混戦模様だ。既に全局を終了し敗退したやきそば初段を除いて、全員に挑戦の目がある。
なかでも有力視されているのは現在1勝の2人。
heacoアマは参加初戦から安定した指し回しで1勝。「残り2局中1勝以上」は一番緩い通過条件だ。
四人将棋界に新たな挑戦者が現れるか、是非注目していきたいところだ。

岸亜双雷帝も1勝を挙げている。次局での勝利は絶対だが、強豪相手にどう立ち回っていくか。
直近のタイトル戦では欠かさず決勝進出を果たしている岸亜雷帝。ここが正念場だ。

後方からは2局を残したあるきびと四段が虎視眈々と勝機を狙う。十分勝ち目はあるだろう。
棋帝戦でも活躍中の中田初段は0勝ながら撃破数3。最終戦に勝てば優位を活かして予選突破が見える。
高城初段はもう1局の結果次第だが、全員撃破なら挑戦の可能性が残されている。奮起に期待だ。

残り2局は週明けから順次実施予定。
中司竜帝に挑むのは一体誰か!?そして決勝戦の行方やいかに!
迫る真夏の決戦に向け、ボルテージは高まるばかりだ。

日本四人将棋連盟
やきそば初段

第74期棋帝戦4勝先取戦特集

2020年06月20日 | コラム
まもなく、第74期棋帝戦4勝先取戦が始まります。
そこで、新取締役のうち、まだ公式戦に参加したことのない私、高城亜樹新副会長がインタビューさせていただきました!!

まずは、予選1位通過のりゅう三段です!

高城「まずは、予選全5局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
りゅう「予選は1位通過で突破できて、とりあえずほっとしています。ただ、第1局と最終局で共に全員撃破でトップ取ることができましたが、それ以外の局でのポイント変動は±0だったので、安定感には欠ける指し回しになってしまったかなと思っています。」

高城「次に、予選2位通過の岸亜双雷帝についての印象はいかがですか?」
りゅう「岸亜双雷帝は私が一番苦手な相手ですかね。気がつくと玉が固くなっているので、なかなか終盤で厳しい戦いを強いられることになりそうです。中盤の駆け引きも一流だと思います。」

高城「では、予選3位通過の中田正康初段ついての印象はいかがですか?」
りゅう「中田初段は上家攻めというイメージで、やはりかなり厄介な相手になりそうと思っています。ただ、席順次第では心強い相手になる可能性はあります。」

高城「そして、予選通過の3人を迎え撃つ中司晃貴棋帝についての印象はいかがですか?」
りゅう「中司棋帝は言わずもがな最強ですね。これは最強位戦のインタビューでも言ったのですが、やはり中司さんと相性は悪くない気がするので、実は特に気にしているということはありません。」

高城「最後に、第74期棋帝戦への意気込みをお願いします。」
りゅう「精一杯、自分の力を出せればと思います。」

続いて、予選2位通過の岸亜双雷帝です!

高城「まずは、予選全5局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
岸亜双「予選は『準備不足』でした。自陣整備をせずに攻め込んで跳ね返されたり、浅い読みで仕掛けて倍返しを食らいました。今後の課題です。」

高城「次に、予選1位通過のりゅう三段についての印象はいかがですか?」
岸亜双「以前は飛び抜けた手を指す印象でした。今では更に、不正解の手を指さない印象です。成長株でしょう。」

高城「では、予選3位通過の中田正康初段ついての印象はいかがですか?」
岸亜双「盤面の支配がうまい印象です。予選では掌の上でした。四人将棋らしい“目”を持っている印象です。」

高城「そして、予選通過の3人を迎え撃つ中司晃貴棋帝についての印象はいかがですか?」
岸亜双「絶対王者であり、破壊力と決断力がピカイチです。なんでも指しこなすオールラウンダーです。」

高城「最後に、第74期棋帝戦への意気込みをお願いします。」
岸亜双「準備たちが躍動する四人将棋を、みんなに見せたいな。」

続いて、予選3位通過の中田正康初段です!

高城「まずは、予選全5局の自身の内容についてはどうでしょうか?」
中田「予選で浮飛車を採用するにあたり、研究した過程で、新たな戦法、定石の可能性を感じた。今後のことを考えて、これが最も大きな収穫だったと思う。
対局全体の感想をすると、序盤は最高で終盤が酷かった。終盤力の弱さが弱いのか、そもそもの構想が悪いのか、どちらにしても反省しなくてはならない。
そして、何より、予選で一度も一位を獲得出来なかったのが気がかりだ。」

高城「次に、予選1位通過のりゅう三段についての印象はいかがですか?」
中田「非常に攻撃的な印象。典型的な孤軍派でトップ率や撃破数が高いイメージがある。出来れば相手にしたくない。彼が上家の対局は特に。」

高城「では、予選2位通過の岸亜双雷帝についての印象はいかがですか?」
中田「最近様子見の手が多く、序盤はあまり動かない印象が強い。タイトル奪還の最有力者だと考えている。孤軍派、政略派に囚われない独自のスタイルを確立していると思う。」

高城「そして、予選通過の3人を迎え撃つ中司晃貴棋帝についての印象はいかがですか?」
中田「りゅう三段と同様に典型的な孤軍派だが、彼ほど攻撃的ではない印象。一時期は衰えを感じたが、最近は復調気味であり、第二の全盛期を築きつつある。実績実力共に最強だろう。」

高城「最後に、第74期棋帝戦への意気込みをお願いします。」
中田「前期棋帝戦の経験を生かし、自信をもって臨む。」

そして、以上の予選通過3人を迎え撃つのが四人将棋の絶対王者で現在六冠の中司晃貴棋帝です。

高城「まずは、連覇なさっている直近5期の棋帝戦での自身の内容についてはどうでしょうか?」
中司「苦しい対局が多かったですが、土壇場で実力を発揮出来る展開が多く、意地を見せつけられたかと思います。」

高城「次に、予選1位通過のりゅう三段についての印象はいかがですか?」
中司「りゅう三段については、本将棋においても着実に棋力を付けてきており、非常に侮れない相手だと思っています。」

高城「では、予選2位通過の岸亜双雷帝についての印象はいかがですか?」
中司「岸亜双雷帝とは長年凌ぎを削ってきた仲で、今回もタイトル戦で顔合わせる事になったので全力でぶつかりたいと考えてます。」

高城「そして、予選3位通過の中田正康初段ついての印象はいかがですか?」
中司「中田初段は岸亜双雷帝同様に2期連続の挑戦者です。若手とは言え、この勢いは見逃せないので、的確な対応で指し回したいと思います。」

高城「最後に、第74期棋帝戦への意気込みをお願いします。」
中司「正直最近指せてないので、感覚が鈍っていると思いますが、タイトル保持者として良い棋譜が残せるように努めます。」

四者四様に気合いは十分。
第74期棋帝戦4勝先取戦は近日開幕です。

皇帝戦総括と感想

2020年04月23日 | コラム
長らく続いていた皇帝戦は「中司晃貴逆転再奪還」という形で終わりを迎えた。
初戦にスタートダッシュを決めたのは中司帝王・天帝。
しかしその後は点数が伸びず、第6局までであるきびと四段が一歩リード、水嶋皇帝、岸亜双雷帝、逆に一歩遅れて中司帝王・天帝の順番に並ぶ。
逆転劇の始まりは第7~9局。中司五冠が全員撃破を達成、合計13pt獲得で最下位からトップに躍り出ることに成功した。
第10~11局で岸亜双雷帝が9ptを獲得し、首位中司と2pt差に詰め寄るものの、最終局で突き放された。
水嶋一門門下の私としては水嶋皇帝の防衛を願っていたが現実は厳しいようだ。

日本四人将棋連盟
中田正康初段

四将マスターズ「台風の目」

2020年04月18日 | コラム
今大会の台風の目は誰だろうか。
史上初の「自分より下位全員撃破」達成で文句なしの決勝進出となった私だろうか。
いや、やきそばアマだろう。アマチュアが連盟員を踏み台に決勝進出するのは珍しい。
二位通過ならまだしも、岸亜双雷帝を下しての1位通過だ。
連盟員のレベルは年々上がってきているので、アマチュアが決勝まで駒を進めるのは至難の業である。
だからこそ「異例」とも言える快挙に注目せざるを得ない。
タイトルホルダー中司晃貴、岸亜双の優勝。やきそばアマ、中田正康の下克上。どちらも有り得る展開だ。

日本四人将棋連盟
中田正康初段

第73期雷帝戦十四番勝負インタビュー

2020年02月27日 | コラム
第4局まで終了した第73期雷帝戦十四番勝負。
そこで対局者に現在の抱負をインタビューしました。

あるきびと雷帝
「真面目な指し回しで(皇帝戦と合わせて)連続優勝を目指します。」

岸亜双九段
「あるきびと雷帝?強いよね。でも、おいら負けないよ。
思えば、タイトルデビューは雷帝でした。長いシリーズですが、当時のように粘っこく、体力勝負で勝ち取りたいと思います!」

りゅう三段
「同時期に四人将棋を始めたあるきびと雷帝やTT二段にタイトル獲得を先に越されたので、
なんとしても奪取し追いつきたい。」

TT二段
「現在、普段とは異なり、攻めを意識しながら指しています。ただ、なかなか難しいなと感じています。
いつも通りのプレイスタイルで、これからの対局を行なっていきます。」