日本四人将棋連盟

創立11周年
四人将棋の棋戦情報やイベント情報、コラムなどを発信しています。

今年度の事業終了

2016年08月31日 | 棋界情報
本日をもちまして今年度の全ての事業を終了します。

来年度も頑張って参りますので、
何卒応援のほど宜しくお願いします!

一般社団法人日本四人将棋連盟
中司晃貴会長

新着棋戦情報

2016年08月28日 | 新着棋戦情報
第71期雷帝戦第2局・第3局は中司雷帝が制し、3連覇に王手!

第2局結果内容(145手まで)
1位中司晃貴雷帝
2位実藤勇樹九段
3位左近司大輔二段
4位藤川智之初段





第3局結果内容(108手まで)
1位中司晃貴雷帝
2位実藤勇樹九段
3位左近司大輔二段
4位藤川智之初段



気配を感じ取る

2016年08月24日 | コラム
四人将棋は敵が3人いるゲームである。
それぞれの思考が異なる為、完全に読み切る事は難しい。
しかし、経験を積み重ねれば「気配」を感じ取る事は出来る。

例えば、下家を攻めている時に上家から攻めてくるという事は十分に有り得る話だが、攻められていては遅い。
攻められる前に気配を感じ取り、備えることが大切である。

四人将棋では直撃をしている瞬間が実に怖い時間である。
そのまま思い通りに流れれば良いのだが、
直撃をしている時に他家から攻められると一気に悪くなる可能性が高いからだ。

四人将棋でトップを取るには対局を沢山こなし、「気配」を磨きましょう。

一般社団法人日本四人将棋連盟
中司晃貴会長

新着棋戦情報

2016年08月19日 | 新着棋戦情報
プロアマ交流戦の結果一覧。

結果内容(80手まで)
1位中司晃貴プロ九段
2位komoアマ
3位CPU←中司プロ九段
4位CPU←中司プロ九段

結果内容(120手まで)
1位komoアマ
2位中司晃貴プロ九段
3位CPU
4位CPU


1vs1対戦における立ち回りと理想配置

2016年08月18日 | コラム
今回はCPU2台・人間2人の1vs1対戦についての持論を記す。
余談だが、当連盟ではSDIN四人将棋のCPUはレベル1が最も強いとされており、
公式戦でも空席の穴埋めにはCPUレベル1を採用している。  

1vs1対戦での配置パターンは「人間同士が対面」「人間同士が隣り合わせ(自家が相手の左)」「人間同士が隣り合わせ(自家が相手の右)」の3つ。
以下「対面」「左」「右」と略す。
この中で最も自家が有利な配置はどれだろうか。  

まず対面の場合。
これは手番の差以外は平等である。立ち回りとしては早めに下家を寄せるのが肝心。
ただし下家をあえて詰まさず、マジックの踏み台にする作戦も有力。
下家に王手をかけつつ相手の駒を奪う狙いだ。
この作戦を採用するなら下家のCPUに過激手を指されても文句は言えない。
また、逆に相手からマジックをかけられないように気をつけたい。上家側に駒を進めるときは要注意。  

次に左の場合。
この場合は下家が人間なので養分を確保するのが難しい。妥協して上家のCPUを養分にするか、下家の相手を攻め続けて相手にCPUと戯れ合う余裕を作らせないようにするか、もしくは飛車先の歩を伸ばして対面にと金を作りおこぼれを拾うのが良いだろう。
いずれにせよ序中盤は二番手の地位に甘んじることになりそうだ。
更に、相手にマジックをかけられないのも痛い。マジックの性質上、それで下家の駒を取ることは不可能なのだ。  

最後に右の場合。  
この場合は速攻で下家を詰ましてしまうのが良い。
下家を詰ませることで右辺に玉が逃げられるようになり、相手からの攻撃を肩透かしにできる。
また下家を退場させると、対面に王手をかけつつ相手の駒を奪うマジックが成功しやすくなる。
下家が存命中だと、対面に王手をかけても下家に妨害されてマジックが不発になる可能性がある。
もちろん下家の玉を的に相手にマジックをかけることもできるのだが、基本的にマジックは隣合った者同士の間に干渉することで起こりうるものであり、下家を利用して上家の相手にマジックを決めるには飛車を使うしかない。  

以上の考察から結論をまとめると、自家にとって理想配置は右>対面>左である。  

これらの考え方は対局者が3人以上の場合でも応用できる。
しかし人間が多い程より複雑になり更なる理論の発展が求められる。
4人対戦における立ち回りの考察はまたいつか書こうと思う。

一般社団法人日本四人将棋連盟
藤川智之理事

四人将棋という業界

2016年08月17日 | コラム
四人将棋の業界はまだまだ未開拓なところが多いのが現状だ。
その為、連盟員一人一人が一生懸命頑張り、自分で利益を得なければならない。
その利益はお金の事だけではない。例えば名前だ。
今でこそ連盟は人数が少ないが将来増えて行った時に、自分の名前が売れていなければとてもやっていけない。
またイベントにも呼ばれる事はないだろう。

仕事は与えられるものではない。自ら探して行くものである。

10月8日には新将棋まつりが開催される。
このイベントは毎年開催され、連盟も毎年参加する。
これにより脈は広がり、会員の獲得及び競技四人将棋の知名度向上の実現も十分に有り得る。
またスポンサー募集の呼び掛けなど、会長として頑張っていかねばならない。
もちろんこれまでに連盟が新聞に掲載されるなど、会長として功績は残してきたがまだまだ序章に過ぎない。

要するに何が言いたいかと言うと、とてもシビアな業界であるということ。
対局する事だけが全てではない。対局するだけならばアマチュアのままで良い。
プロである以上、プロ意識を忘れず、常にプロの肩書に誇りを持つ。
その上で対局に臨み、そこで自分が学んだこと感じたことをファンやそうでない方に広く伝えなければならない。

自分に何が出来るのかを模索し、黙々と実行に移すことが大切だ。

一般社団法人日本四人将棋連盟
中司晃貴会長