四人将棋界の永遠の命題「3人攻撃禁止ルール」7年に及ぶ議論が遂に決着!
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11月以降に開幕する達人戦から、新しい
3人攻撃禁止ルール が採用されます!
3人攻撃禁止ルールとは、3名が1名に対して集中的に攻撃する手を禁止するルールです。
以下の手は攻撃にあたりますので、これらの手を指して3人攻撃にならないようにご注意ください。
①王手を掛ける手 | ・自身の手番で王手を掛ける手 |
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②飛車・金・銀を取る手 | ・自身の駒で駒を取る手 |
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③駒を新たにぶつける手 | ・自身の手番で自身の駒をぶつける手
・敵玉から2マス以内の歩にぶつける手
・紐のついていない駒にぶつける手
・価値が同等以上の駒にぶつける手 |
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④玉の逃げ道を塞ぐ手 | ・自身の手番で玉の逃げ道を塞ぐ手
・玉の逃げ道に新たな駒で利きを作る手 |
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棋戦に参加する際には、ガイドラインをご確認ください。
更に詳細な解説と具体的な判例を確認したい場合は、
こちらをご覧ください。
これまでのルールとの違い
これまでは、審判が3人攻撃かどうか(反則かどうか)を判断しており、審判によって結果が異なっていました。
また、対局者自身も反則かどうか不確定なまま対局を行っていました。今後、これらの問題が解消されます。
ルールの内容は、これまで有識者の間で共有されていたルールを再現して明文化しているため、ほぼ変わりありません。
運用についても、これまで同様に「3人攻撃発生後は直前の局面から指し継ぎ」となります。
・禁じ手が指された場合、終局までは対局者と観戦者が指摘可能とする。
終局後は指摘不可能。
禁じ手を正しく指摘した場合、直前の局面に戻して指し継ぎを行う。
7年に及ぶ議論が遂に決着!
3人攻撃禁止ルールはルール化が非常に難しく、永遠の命題と言われていました。
7年前には既に話し合っていた形跡が残っています。
当時は「過激手」という名前で、2人攻撃も一部禁止するような内容でした。
2015年には、「
同盟宣言」という代案が登場。
毎年のように議論やルールの更新が行われ、2017年に「3人攻撃」に名称変更。
2017年9月にルールが一旦固まり、
説明動画を立て続けに3本公開。
まだルールが曖昧な点も多く、判断の難しい局面は審判が最終判断を行う運用としていました。
しかし水面下では、曖昧な点を網羅するようなルールの検討が続いていました。
月1開催の連盟総会で深夜まで議論したり、例図の作成、クロスチェック…。
この度、遂にルールが固まり、公開に至りました!
特にルール策定に深く協力してくれた
あるきびとさん、ルールを立ち上げた
中司さん、
初期から議論に参加してくれた皆様、総会に参加してくれた会員の皆様、
最終レビューに協力してくれた皆様、深く感謝申し上げます。ありがとうございました!
3人攻撃禁止ルール
3人攻撃禁止ルールは、3名が1名に対して集中的に攻撃する手を禁止するルール。全棋戦における運営規約で定められている。...
日本四人将棋連盟
運営チーム