最終更新:2022/10/24
大前提として、公式ルールとローカルルールが存在します。
ここでは、連盟ルール(ローカルルール)を解説します。
※
4分で概要を理解できる動画を公開しました!
公式ルール | : | 1992年、四人将棋が考案された際のルール |
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SDINルール | : | SDIN対局サイトのシステムに則ったルール |
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連盟ルール | : | 当連盟が定めるルール |
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概要
①四人将棋は、四人で将棋盤を囲んで遊びます。
②初期配置はご覧の通り。本将棋セットを2つ使います。
③目標は、敵の王将を捕まえ、最後の1人まで生き残ることです。
④駒を動かすと、手番(ターン)が時計回りに移動します。
⑤王将が詰む(動けない)と負け。詰んだ順に4~1位が決まります。
⑥4人が敵同士のシングルスと、2対2で戦うダブルスがあります。
駒の動かし方
駒の動かし方は、本将棋と同じです。
| 歩兵 | 銀将 | 金将 | 飛車 | 王将 |
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元の駒 | | | | | |
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成り駒 | | | 成り駒なし | | |
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備考 | - | - | - | - | 王将が詰むと、その場に裏返す。 |
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■本将棋と共通ルール
・自分の駒がいるマスや、他の駒を飛び越えた先のマスに進めることはできません。
・敵の駒がいるマスに自分の駒を進めると、敵の駒を取ることができます。
・取った駒は持ち駒になり、自分の手番で盤上の空いているマスに打つことができます。
・自陣から奥側の3段目以内で駒を動かすと、成り駒を作るかどうか選択できます。
・敵の成り駒を取った場合、持ち駒にする時に元の駒に戻します。
■王将が詰んだ後
・王将が詰むと、王将をその場に裏返します。(裏王)
・裏王は障害物となり、誰も取ることができません。
・詰んだ人の持ち駒は、駒台に置いたまま、誰も使うことができません。
・詰んだ人の盤上の駒は、取った人が持ち駒として使えます。
・詰んだ人の盤上の駒は、駒の利きが無効化します。(駒のラインに王将を移動できます)
■禁じ手
二歩禁止
同じ列に歩を2枚置いてはいけない。
行き場のない駒
駒が動けない状態にしてはいけない。(
※)
打ち歩詰め
王将の前に歩を打って詰ましてはいけない。
裏王への打ち歩
裏王の前に歩を打ってはいけない。
自玉を駒の利きにさらす手
敵の駒の利きに入ってはいけない。王手放置も禁止。
※行き場のない駒:裏王の前に歩を進めるなど、裏王が絡む場合は禁じ手にはならない。
手番の移動について
手番は原則、時計回りに移動します。
誰かに王手が掛かっている間は、王手されていない人の手番が飛び、王手された人に手番が移ります。
手番は時計回りに移動する
王手が掛かると、王手された人に手番が移動する
双王手が掛かると、王手された人の中で時計回りに手番が移動する
王手された人が手を指した後、再度時計回りに手番が移動する
■王将が詰んだ後
・詰んだ人は、終局するまで待機します。手番には参加しません。
対局の決着
3人の王将が詰むと、終局します。(シングルスの場合)
詰んだ順に、4位~1位が決まります。
また、順位だけでなく、誰が誰を詰ましたか(撃破情報)が重要になってくる棋戦もあります。
終局図(3人の王将が詰み、裏返っている)
★注意:以下で紹介するルールは、連盟推奨のルールです。SDINルールとは異なります。
■持将棋
・手数が300手に到達すると、対局を決着します。
・詰んでいない対局者は、駒の点数(飛5点、小駒1点)で順位を決めます。
詳細はこちら
■入玉宣言
・手数が250手を超えると、入玉宣言が可能になります。
・入玉宣言が成立すると、持将棋として扱い、駒の点数で順位を決めます。
詳細はこちら
■投了禁止
・対局者が3人以上生き残っている(詰んでいない)場合、投了禁止です。
・対局者が2人の場合は、投了可能です。
■千日手
・連続王手の千日手は禁止です。
・同一局面が4回発生した場合、4人で指し直しを行います。
詳細はこちら
■3人攻撃禁止
・2人が特定の1人に対して直前に攻撃をしている間、3人目が攻撃を重ねる手は禁止です。
・攻撃とは、以下の手を指します。
①王手を掛ける手 ②飛車・金・銀を取る手 ③駒を新たにぶつける手 ④玉の逃げ道を塞ぐ手
詳細はこちら
審議の最終決定権は、審判が持ちます。
ダブルス特有ルール
味方(対面)の駒は取れない。
味方に王手は掛からない。
1人が詰むと終局する。生き残った側の2人が勝利。
その他
最後までお読み頂きありがとうございました!
以上が、四人将棋を遊ぶ上でのルールの全てです。
大会に参加する場合は、大会の要項なども合わせてご確認ください。
全棋戦における運営規約 - 日本四人将棋連盟
【全棋戦における運営規約】<目次>■1:「対局前の規定」■2:「対局中の規定」■3:「その他の規定」<本文>■1:「対局前の規定」(1)対局...
全棋戦における運営規約 - 日本四人将棋連盟
・時計回りで指して行く。
・対面に王手を掛けた場合は、王手を回避し、下家に手番が回る。
・下家に王手を掛けた場合は、王手を回避し、自家に手番が回る。
・上家に王手を掛けた場合は、王手を回避し、対面に手番が回る。
・双王手、三王手の場合は、王手された対局者の中で指し手から時計回りに見て近い人から指す。
・詰みが発生した場合、詰んだ人の順番は飛ばされる。
・駒の成りは本将棋と同じ、敵陣三段目から。
・二歩や打ち歩詰め、コンビ指しは禁止。
・詰まされた王はその升目で裏返しにして障害物として残す。
・裏王の前に歩は打てないが突き進める事は可能。敵陣三段目以内で裏王の前に歩を進めた場合は強制的に歩を成る。
・詰まされた者の駒台にある駒はそこから動かない。>こちら。
・入玉し合って詰む見込みが無い場合は、250手到達した時点で持将棋として勝敗をつける。
3、4人が入玉し合い詰む見込みが無い場合は、指し直し局を行う。