どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ラムセス二世

2006年10月09日 07時38分32秒 | エジプト
 トルコのヤズルカヤ・ハットウシャシュへ行った時に、この地のヒッタイト王とエジプトの間に世界最古の条約が結ばれたとガイドの説明がなされた。荒涼としたなだらかな草原が広がり冷たい風が吹いていて遺跡といえば大きな石が敷き詰められた処と城壁・城門の跡があるだけなので華やかな都の風景を想像するのは難しかった。
ただあのエジプトと互角に戦ったとはスゴイ国だだったのだ。ガイドは条約を結んだが実質はヒッタイトの勝ち戦であったと説明していた。

 BC1285年5月17日午前6時と事細かく描写しているカディシュの闘い、カディシュは街の名前でその町の近くで大きな闘いがあった。そのことは記録が残っているので詳しい布陣や戦い方を今知ることができる。
エジプトとヒッタイトは両方が勝ったとしているようなので、引き分けに近い闘いであったようだ。
三国志のような権謀策略は無いが情報戦はあって、ラムセス二世がヒッタイトの策略に引っかかり大敗するが、どうにか乗り切って講和するまでに至ったようだ。

 トルコでの話を思い出した、ところでラムセス二世の遺跡とはどのようなものか。検索すると有名なアブシンベル神殿、あれがラムセス二世の像ようだ。
今日はこれが分かっただけでも大収穫だ、太古の歴史と観光遺跡が初めて結びついた。本来なら遺跡と遺跡とのつながりを言うべきだろうが、私には観光遺跡とこれから行くであろう観光遺跡とのつながりである。

 アブシンベル神殿といえば、アスワンハイダム建設のために水没するところをユネスコが移設した遺跡である。何処かのサイトで読んだが移設完了の式典である人が「ユネスコはアレだけのカネを掛けて何をしたの、全く同じで以前と変わらないではないか。」と言うたそうだ。

アブシンベル神殿へ行くのが楽しみになった。