どこ吹く風

旅のことを主に書く。

迷路(二)

2007年09月28日 07時03分37秒 | 西安留遊
 まず記憶違いの訂正から、私が出発ロビーに行った時には既に他のメンバーは出国手続きを終えてその場に居なかったと書きましたが、写真を見ると写っている。記憶違いでした、どうでもいいことですが間違いはマチガイですから訂正します。

 遅刻はしたものの(私個人的には)ゆとりを持って出発しました。昨日の写真の炎上した飛行機の残骸近くをバスで通り中国東方航空機へ行く。事故発生したら無事脱出できるように祈るのみ。
上海では西安行きへ乗り換えるまで2時間ほどの空き時間があるのでリニアカーで街まで往復するつもりだった。100元を小銭にくずすのと帰りは乗る時間が無いからです。

 何事も起きずに上海に着いた。途中の機内食は期待したほどの味は無い、会話の練習を兼ねて「有没有 碑酒?」という、となりに座っていた引率者の1人王先生から注文のやり方を教えてもらって何遍か繰り返して注文しました。
沖縄大学から学生8名が語学研修に参加している、王老師K(先生)は西安の出身で沖大で教鞭をとっている方です、未だ若い(私から見て)女性です。

 ビールを飲みながらこれからの勉強や生活それに遊びのことを考える。海外旅行で2時間の飛行機なんて束の間という感じ、退屈さを感じる前に到着した。入国手続を済ませて進むと又なにか関門がある。そういうのがあるなんて事を知らないので呼び止められてアタフタする。用紙が置かれているテーブルまで戻って書こうとしたらこの場で書けと用紙を渡された。メガネを探して英語や中国語を読む、なにやら言われても全く意味が分からない。パスポートを取り出したり、日程表を出して記入する

 そうこうしているうちに近くにいたはずのメンバーが見えなくなっている。きっと先へ行っているのだろうと思いその関門を抜ける。その先に入管があった、並びながらキョロキョロするも皆さんは見当たらない。1人でモタモタしている間に差が付いたものだと気は焦る。階段を下りて荷物の受取場所へ行くがどこが沖縄便用か分からないので右へ行き左へ行きとここでもウロチョロする。

 荷物を取ってその辺りを探したが見えない、スーツケースをゴロゴロ押しながら探しているうちについ外へ出てしまった。もう後戻りは出来ないので前に進むことにする。キップを取り出して時間を確認して西安行きのチェックインカウンターを探す。こうなったら慌てず騒がずだ、係員らしき女性を探す、どうせ尋ねるなら女性がいい。
場所を尋ねる場合は「在口那里・・」と考えるが言葉にならない、でもチケットの目的地を指差せば言葉よりもハッキリする。”F"と言われて其処へ行き襷をかけた案内係(?)にチケットを示し窓口カウンターへ。手続を済ませて登場口へ行くがメンバーとは合えない。時間が早いので時間潰しをしているのか、私を探しているのか・・
私も気になって戻って探したが見当たらない、この時リニアカーに乗るということをチラッと考えたが、こういう時にと顰蹙を買いそうなので理性を働かす。(笑)

 こういう時は動かないほうが良いと考えて面白くも可笑しくも無い登場口で待つことにした。暫らく退屈な時間を過ごした頃皆さんがやってきた、顔を見たら皆さんが心配していたことがよく分かる。迷惑をかけましたゴメンナサイ、今日二度目の失態でした。きっと前途が思いやられると思ったことでしょう。

 事前の説明会と結団式で顔を合わせているけどウロ覚えだし、気心考え方なんて丸っきり知らないので心配も大きかったに違いない。逸れたらゼッタイに来るべき所で待つのがベターを思う、この場合はチェックインカウンターか登場口、キップを個人が持っているのでカウンターでは不安だったから登場口まで行った。

 その後も逸れたが大事には至らなかった、こういう”迷路”は起こり得る事なのでそれを防止する策とともに実際に起きた時の対処法まで周知させる必要がある、事を起こす張本人が言うのもヘンだが、対処法の共有は必要だと思う。
共有とは、私以外にもそのような事が起きたからです。でも最後まで”こういう場合はこうする”という指示・教示は無かった。

 迷子になるな、逸れるなと言うだけではモノゴトの解決にならない。
写真説明:留学生専用の宿舎兼教室のある建物です。食堂もあった。常時2百名以上が滞在して勉強している。