どこ吹く風

旅のことを主に書く。

揺れる

2008年05月24日 10時47分28秒 | 懐かしい旅の記録
 ゆらゆらフラフラ揺れているこの心の揺れは地震の所為だけでは無い。
今年の九塞溝はほぼ諦めざるを得ない状況になった。そこで他の地域をと考えている。まず思い浮かべたのは妻が前々から行きたがっているイタリアである。私もミラノからスイスへ入るルートもアルプスを裏から(失礼な言い方かな)見ることが出来るしと旅行社からパンフレットを貰い基礎知識を調べ始めた。

 見るべき地域とその地域で見るべき場所はツアー内容を見る、そこに載っている場所が有名どころでツアーは違っても殆んどのツアーが立ち寄る所はその国その地域で行くべき場所といえる。歴史や文化・芸術に格段の興味を持っているわけでもないので、みんなが行く所へは行って見るというのが基本的な態度だから、ミーハーと言われようと其処へは行きたい。表も見ずに裏街道へ行くのもナンだし・・・というところ。

 スイスへも寄りたいのでミラノから入るのが良かろう。ベネチア、フィレンチェ、ローマ、ナポリを廻り途中のピサ、アルベロベッロやシエラ、マテーラまで足を伸ばせば充分だろう。ミラノから南下しながら、又戻る時の途中で寄り道すれば全て廻るのも無理ではない。
 私としてはローマやベニスは若い頃の映画のシーンが蘇るという意味で見たい気もするがそれほど強い希望ではない。是非行きたいのはナポリからのポンペイ遺跡とカプリ島の青の洞窟である。とすると日程は・・・
自分勝手な素案ー粗案が正しいか(笑)-を纏めつつあった。

 ところがあることを思い出した、ナポリのゴミ問題である。ゴミは見なければいいし我々ミーハー観光客が行くような場所はさほど酷くは無いだろう。しかしゴミ問題の背後にあるマフィアの関与を考えると、ウキウキした気分が急速にポシャッてしまった。国家機関のあらゆる部署がマフィアに侵されているような国のイタリア、陽気さの裏の厭な部分を思うと急に気分が乗らなくなった。マフィアの事と私たちのイタリア観光は丸っきり関係の無い話だが、酷い国を観光するのも何となくシャクだ。

 イタリアで是非見物したいところはボンベイと青の洞窟のあるカプリ島、あそこへは行きたい。ところがボンベイとカプリ島はナポリが玄関口となっている。ん~っ・・
というわけで私の旅モードが停まってしまった。
何も今決めなければならないことも無いので暫らくーミステリーツアーが終わるまでー考えるのストップしよう。行かないより行ったほうが楽しいに決まっている。
でも・・揺れるな~