No.562 2010/12/29作成
Akatsuki trouble
日本初の金星探査機「あかつき」は、12月7日金星周回軌道投入に失敗してしまいました。
12/27にJAXAが公表した報告書によると、失敗の直接の原因は姿勢異常による軌道制御エンジンの停止であり、姿勢異常を引き起こした根本的な原因は、燃料タンクを加圧するための配管の途中に設置されている逆止弁CV-Fの閉塞であると、結論付けられました。
このアニメーションは、今回の報告書の内容をもとに、可能な限り(回転軸や姿勢制御スラスタの噴射のタイミング等)実際の様子に近いように、描いてみたものです。
後程改めて詳しく解説していこうと思います。
12/30改良バージョンを改めて配信します(下図)。
Akatsuki trouble
日本初の金星探査機「あかつき」は、12月7日金星周回軌道投入に失敗してしまいました。
12/27にJAXAが公表した報告書によると、失敗の直接の原因は姿勢異常による軌道制御エンジンの停止であり、姿勢異常を引き起こした根本的な原因は、燃料タンクを加圧するための配管の途中に設置されている逆止弁CV-Fの閉塞であると、結論付けられました。
このアニメーションは、今回の報告書の内容をもとに、可能な限り(回転軸や姿勢制御スラスタの噴射のタイミング等)実際の様子に近いように、描いてみたものです。
後程改めて詳しく解説していこうと思います。
12/30改良バージョンを改めて配信します(下図)。
あかつき金星周回軌道投入失敗のくわしい解説ありがとうございます。
あかつきの動きを映像化していただけると、誰でも分って良いです。
新開発のセラミックスラスターを壊した原因が、使い込まれてるはずの逆支弁とは皮肉です。
私は、災い転じて福となすで、小惑星か、枯渇彗星核を観測に切り替えた方が良いと思うのです。
金星の観測データを待っている学者さんには悪いのですが、観測装置が元気なうちに調べれる天体に極力接近して搭載カメラを使い倒した方が得です。
惑星探査機を毎年飛ばせない日本ですから。
でもNASAのMars observerは逆止弁がなかったために爆発したし…難しいです。
私個人としては、金星にこだわるべきと思っています。
あかつきのカメラは金星大気を調べるのに特化していますし。確かに、何もしないまま寿命が来てしまうのはもったいないですが、バッテリさえもてば何とかなるんじゃないかと個人的には思っています。
そもそも他の天体をフライバイするにしても軌道修正が必要でしょうから、どっちにしろエンジンの不具合の原因分析が最優先ですが。
ただ、OMEを再び使えるかどうかについてはかなり期待を持っています。大きなトラブルがあった後、安定した推力を示していたところを見ると、仮に破損があったにしろエンジン自体は使えるのではないかと。酸化剤を少なめにしてゆっくり燃焼させる等のやり方が可能なのかどうか、その辺はよくわかりませんが。