やぎの宇宙ブログ

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Gリングの構造その3

2006-08-04 00:16:40 | オリジナル画像
No.220 2006/8/1作成

この画像は、土星探査機カッシーニが7月26日に撮影した土星のGリングの画像を元に作ったものです。
左側は明るさを調節しただけの画像で、右上は分かりやすいように色を人工的につけたものです。
右下はGリングの構造モデルで、今回の画像などを元にやぎが独自に分析して作成したものです。
左及び右上の画像では左下がリングの内側で、右下の暗い部分は土星の陰に入ってリングが見えなくなっている部分です。
Gリングが少なくとも4本の帯からできているのが分かります。
正式名称がないのでここではとりあえず内側から順にG1、G2、G3、G4と呼ぶことにします。
図にはそれぞれ1、2、3、4と書いておきました。
モデルではそれぞれ赤、緑、シアン、暗いシアンで示しています。
明るさはG1>G2>G3>G4の順に暗くなっていきます。
最も明るいG1には、ところどころに特に明るいリング粒子の塊があることが過去の観測で分かっています。
G1の内縁、G1-G2間、G2-G3間の境界は比較的明瞭です。
特にG2-G3間には狭い隙間があるように見えます。
また、G2は内側部分よりも外側部分の方が明るく(つまり濃く)、G2はさらに内側の薄いリングと外側の濃く細いリング(右上画像では白矢印、モデルでは黄色)に分かれる可能性があります。
一方、Gリングの内側にもリング粒子が薄く広がっています。
ここでは(FリングとGリングの間にあるので)F-Gリングと呼んでおきます。
土星の陰に入る部分に注目すると、F-Gリングの特に内側部分の境界が不明瞭になっているのがわかります(白○部分)。
この部分のリングが分厚いためだと考えられます。
それに対してGリングは比較的薄いことが分かります。
また、背景に見られるたくさんの斜めの短い線は恒星です。

元の画像:NASA/JPL提供


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