やぎの宇宙ブログ

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「はやぶさ」市民講座に行ってみた

2010-12-25 00:07:22 | はやぶさ関連
23日木曜日、「市民のためのサイエンス講座2010 『はやぶさ』奇跡の物語」を聞いてきました。
一般向けの話だしどうかなぁとも思いましたが、せっかく自分の大学で開かれる講演会だし、行かないのももったいない気がして行ってみました。
それに川口先生はじめ、諸先生方の話を生で聞いてみたいという、ミーハーな目的も兼ねてw

講演は4部でした。
JAXA 川口淳一郎先生 探査機「はやぶさ」の挑戦とその成果
会津大学 出村裕英先生 「イトカワ」とはどのような小惑星か
東北大学 吉田和哉先生 「はやぶさ」のチャレンジ
東北大学 中村智樹先生 「はやぶさ」が持ち帰った宝物
最後に、ノンフィクション作家 山根一眞氏をコーディネーターとするパネルディスカッションがありました。

で、川口先生の話は大変面白かったのですが、「はやぶさ」の運用についての話だったので、おおよそは聞いたことのある内容でした。今後の「はやぶさ2」やその先の話についても触れられていました。
出村先生の話は、「イトカワ」の形状モデルの分析結果の話で、主にラブルパイル構造についての話でした。Science誌にも掲載された内容です。
吉田先生の話は、サンプラーホーンの開発過程と、実際のサンプル採集のときの話で、開発の段階で繰り返されたコンピューター・シミュレーションの画像も交えながら解説していただきました。

それに対して中村先生の話は、まさに現在行われているサンプル分析の話だったので、非常に新しい話ばかりでした。中村先生の演題だけは撮影も一切禁止だったので、必死にメモを取ってきましたwww。なので後程少しだけ紹介したいと思います。


それにしても老若男女を問わず1000人もの市民が詰めかけていました。「はやぶさ」ミッションは、新しい技術の開発と、新しい天文学の研究材料をもたらしてくれただけではなく、国民の科学技術への関心を高めたという点でも莫大な貢献をしたのだなぁと改めて思いました。


ところで

かなり前の話にはなりますが、東京・上野の国立科学博物館で開催されていた「空と宇宙展」に機会あって(というか機会を作って)行くことができ、「はやぶさ」カプセルと対面することができました。

もちろん、サンプルの入ったコンテナは取り出されていて空っぽですが、これが初めて小惑星に着陸し離陸してきた「はやぶさ」の一部かと思うと、感激しました。
また、「はやぶさ」本体とつながっていた電源コードもインスツルメントモジュールにはついていて、これが本当に「はやぶさ」の一部だったのだと実感することができました。
「はやぶさ」のイオンエンジンの運用日誌の実物もあり、生々しい記録を実際に見ると臨場感が伝わってきました。
また、現在運用中の「イカロス」の実物大模型も展示されており、興味深い内容でした。


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