蝶を見た。古い記憶がよみがえる。
幼い頃、父から田んぼの手伝いをしていた時に蝶のことを聞いた。
「田んぼに目玉のような風船を置いてるのは、鳥よけじゃ。鳥は目玉の模様がきらいでアゲハの模様が
それと似ている」からと。
同時に思い出したのは、「バタフライ・エフェクト」だ。
もう何年か前何かの研修で、「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」という諺
があって、それはほんの些細な事がさまざまな要因を引き起こした後、非常に大きな事象の
引き金に繋がることがあるという説明だった。
山田孝之がナレーションを務めている同名のNHKの番組も、タイトルは「一羽の蝶のはばたきが嵐を起こす」
になっている。第三次世界大戦寸前の緊迫した様子を伝えた「キューバ危機 世界が最も核戦争に近づいた日」
の回はハラハラしながら観た。
つい先日は、「大統領が恐れたFBI長官」もエドガー・フーバーの隠された顔を映し出し見ごたえがあった。
実話に基づく歴史の裏を見ることができるのと同時に歴史のことに興味を持つようになる。
ウクイライナ、ミヤンマー、トルコ、シリアなどの国々の悲惨さ、窮状を見るにつけ、つい物憂げになってしまう春。
パンドラの箱に残った「希望」で早く春の穏やかな光と共に、国々が満たされる時を見てみたい。