手紙の頭語、拝啓などの後に付ける時候の挨拶があります。
「梅鶯の候(ばいおうのこう)」は2月の時候の挨拶だと、
30代前半頃、当時の会社の先輩が教えてくださいました。
もう30うん年前のことですが、この時期がくればもう80歳を過ぎている
お世話になった先輩のことと共に思い出す言葉です。
当地は梅の開花はまだ先、2月末から咲き始めます。
梅には覚えきれないくらいの異名があります。
花の兄、風待草、春告草などなど。
2022.3月撮影
一方で、ウグイスにも、春告鳥、歌詠み鳥など異名が沢山です。
向春の候、春寒の候、梅花の候などもあるのですが、「梅鶯の候」は春が来た感が大きい気がして、
私がこの時期手紙を書く時は、知ったげに使用しています。
拝啓 梅鶯の候 皆さまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、ありがたく厚くお礼申し上げます。